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■ハレンチキス、若しくは、鯉の呪文はスキトキメキトキス。
2004年09月30日(木)
娘・R(1才)はキスを嫌う。

ファーストキスの相手は、2人といない他ならぬお父様、
即ち僕であるのに、唇を近付けただけでプイと横を向いたり
時には露骨に手を出して防いでしまう。

悲しいことではあるが、嫁も同様な反応をされると言っていたし、
それになかなか唇を許さないということは

「貞操観念が強いということでよし!」

無理矢理褒め称えて自分を納得させていた。

ところが最近嫁が報告してきたことによると、
Rは時々嫁にちゅーしてくることがあるというのだ。

「キイイイ!どんな風にするんだ!」

お父様はジェラシイである。

「私が寝ている時に覆いかぶさってきて、
 ぱくぱく口を押し当てて来るのよ」

「ぱくぱく?」

「うん。大きく口を開けて、エサに集まる
 鯉みたいに」

「鯉かよ!」

ふーん。まさか巧みに舌を絡ませてきたら或る意味
末恐ろしき天才かもしれないが、それでもR独特の
濃厚ベーゼっぷりには驚いた。

羨ましい。僕にもして欲しい。でもしてくれない。
心が寂しい。唇も寂しい。唇にぬくもりが欲しい。

そういえば嫁とも久しくしてないような。
これが本当のたまにキス。なんつってうひゃひゃ。

ま、もそっと近う寄れ、と嫁を引き寄せた。

「ぱくぱく」

嫁が唇を押し当てた。これが例のR流キスであろうか。

「ぱくぱく」

僕も真似してやってみる。ぱくぱく。ぱくぱく。
これはこれでちょっと良い。わりと恍惚の域まで
達したような。

これって鯉なのかしら。

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