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■育児なし。
2004年08月19日(木)
会社から帰って来たら、真っ暗な部屋の中で嫁が真っ暗になって
落ち込んでいた。一体どうしたというのか。

嫁はボソボソと喋り始めた。

「R(1才の娘)の健康診断に行ったら、体重が落ちてたの…」

「どれくらい体重が減ってたの?」

「2週間で150グラム。この時期に体重が減るのはよくない、
 今後の成長にも影響してくるかもしれない、って医者に
 言われたの」

「そんな。見た目はムチムチなのに…」

Rはまだ歯も生えてないし、一人歩きも出来ない。
遅いといえば遅い方だが大して気にしていなかった。
しかし医者にそんな風に言われると僕も嫁と同様、
不安になって落ち込んで来る。

「Rは離乳食をあんまり食べないでしょう?それも
 メニューに問題があるのでは、って言われたし…」

そんなこと言われても栄養士じゃあるまいし
どーにもならないよなあ。

「それにRの動きも鈍い、って言われちゃって…。
 Rはおとなしいでしょう?でも、本来はもっと
 あっちからこっちへ、しょっちゅうドタバタ
 動き回るはずだって…」

そんなこと言われても闘牛士じゃあるまいし
どーにもならないよなあ。

ていうか嫁は元保育士じゃないか。

しかしなまじ資格とキャリアがあるだけに、嫁の子育てへの
自負なりプライドが傷付けられて落ち込んでいる面も
あるのかもしれない。

嫁は医者から言われたことをまだ続ける。

「家族みんなでワイワイ楽しそうにゴハンを食べれば
 Rの食が進むんじゃないか、とも言われたんだけどね」

「とは言っても、僕、平日は仕事だし。夜遅いし」

「お医者さんは『せめて朝ごはんはみんなで食べてますか?』
 って聞いてきたよ。でも…」

「僕は朝飯食えん」

「そうよ。『主人は朝食摂らないんです』って答えたら
 『ああそう』とか言われちゃって…」

僕はここ20年ほど朝飯を食ったことがない。そんなことを
今更言われても、なんだか僕まで責められてる気がしてきた。

Rは近い内再検査するんだそうだ。
今までは順調に体重が増えて、ほとんど病気もせず育って
きたのに。確かにあまり食べないが、見た目はムチムチの
まいっちんぐムチ子ちゃんなのに。

飯は食わねどデブ幼児。

僕らの何がいけないんだろうか。不安でしょうがない。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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