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■日本寝かし話。
2004年05月06日(木)
夜中…娘・R(8ヶ月)が元気だった。

本来寝ているべき時間なのに、眠くないのかジタバタ動き回り、
寝室の隣にある僕のパソコン部屋までハイハイして来るので
こういう時は「鶴の恩返し作戦」を開始することにしている。

「Rよ、お父さんはこの部屋でお仕事をするから
 決して覗いてはなりませぬ」

部屋を隔てるフスマをぴしゃんと閉め、寝室のほうは真っ暗にし、
嫁にRの寝かしつけを託すのだ。

しかし、そんなことでくじけるRではない。
フスマをがりがりと音を立てて引っかき、
なんとか突破口を見つけるのだ。

僕はその音を聞くとガラっとフスマを開けて
健気なRを抱きしめたくなってしまうのだが、なりませぬ。

良い子はもう寝る時間である。それに、
部屋で機を織った鶴のように僕も鶴と化し、

「乳頭の色は〜?」

などとえっちな動画の整理をしているのである。
鶴というより鶴光だけど。ていうか仕事じゃないんかよ。

そんな姿を見られた日には、お父さんは
飛び立たなければならない。

Rよ、耐えるのだ。子供が見てはいけないものがある。
心を鬼にしてRがフスマを引っかく音が止むまで待つ他ない。

がたたっ。

突然大きな音がした。フスマに視線を移してみると…

photo

しまった。フスマを完全に閉め切ってなかったのだ。

「R…あれほど見ないでと言ったのに…」

覗かれてしまったからには…

「あーん。もうお父さんと遊ぼう〜」

見つめられてしまったが最後、最初の決心はどこへやら、
深夜だろうがおかまいなくRを抱き上げて
遊んでしまう僕であった。

鶴の手のひら返し。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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