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■パーパパパ。
2004年04月29日(木)
娘・R(8ヶ月)が嫁のことを「ママ」と呼び始めている。

前の日記では認めなかったが、悔しいがもう認めざるを得ない。
だから僕も早く「お父さん」と呼んでもらいたいのだが

「難しくて無理よ。『パパ』にしときなさい」

嫁に笑われてしまった。確かにこれも悔しいが認めざるを得ない。

ただ僕は「パパ」ではなく「お父さん」と呼ばれたいのだ。
ニッポンの父として生まれたからには「お父さん」と
呼ばれてこそナンボであり、胸がときめき血湧き肉踊る。
「パパ」ではときめかん。ピンと来ない。

さて、どうしようか。早く呼んでもらうためには
「パパ」で妥協すべきなのだろうが…。
しかし一度「パパ」と呼ばせると二度と「お父さん」と
呼んでくれない気がする。これは僕とRの人生に関わる
問題である。

そんな訳で僕とRの問答が始まった。
Rを僕の向かい合わせに座らせ

「R、『お父さん』と言ってごらん」

「でへへー」

「いや、そこ笑うところじゃないから。
 『お父さん』って言いましょう」

「でへへー」

「さては言えないのを可愛さでごまかそうとしてるな!
 …ああああ、でも可愛いー」

「でへへー」

「そうじゃなくてね。じゃあ、『パパ』と言ってごらん。『パパ』」

Rは僕の口元をじいと見ている。
そして僕の口の動きを真似するかのようにパクパクさせ

「ぱ…ぱ」

と、言った。

「…今、『ぱぱ』って言ったのかな」

隣にいた嫁に確認した。

「言ったね」

嫁も認めた。

ウワーン!Rが僕を初めて「パパ」と呼んでくれたー!

…てな具合には感動しなかった訳で。
やはり「お父さん」と呼ばれたいのである。
結局根気強くRを教育しなければなるまい。

ちなみに嫁は「ママ」と呼ばれることには
全く抵抗がないそうである。貴様それでも日本人か。
まさに言われるがママである。

「ぱ…ぱ。でへへー」

Rが再び「パパ」と呼んだ。今度は笑顔付きで。
うーん。そそるところを付いてくるなあ。
「パパ」でもいいような気がしてきた…。

されるがパパ。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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