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■伊藤家の雀卓。
2002年05月26日(日)
「今度の土曜日、麻雀やりましょう!」

伊藤君という友達が誘ってきた。
彼は麻雀が死ぬほど好きなので有名だが
それ以上に恐妻家としても有名なので、ちょっと聞いて見た。

「伊藤君の家ってさ、掃除とか洗濯とか家事はどっちがやってるの?」

全部僕です!ていうか麻雀やりましょう!」

「給料も奥さんに渡してるの?」

「全額嫁に預けて、ひと月2万の小遣いです!
 飲みにも行けないんです…ていうか麻雀…」

「麻雀やってもいいけどさ…麻雀も奥さんに禁止されてるんだろ?
 大丈夫?」

僕が一応心配して聞いてみたら

「その日は会社の創立記念日で休みなんです!
 このことは嫁には言ってないので、いつもどおり
 スーツ着て出かけていけばバレません!
いわば、一年に一回の大チャンスなんです〜!!

普段禁止されている苦悩が滲み出てくるような答えが返ってきた。

「わかったわかった…苦労してるんだなあ…
 でも、スーツ着て麻雀打つわけ?」

「着替えを持って行って、雀荘で着替えます」

校則の厳しい中学生みたいだなあ〜。

「ところで、かじりんさんの家って家事の分担とかしてます?」

今度は伊藤君が僕のお家事情を聞いてきた。

「すべて、嫁。別に決めたわけじゃないけど、
 結婚してからずっとそうだし」

「ええ〜っ!奥さんに文句とか言われません??」

「いちおう、最近は脱いだものは脱ぎっぱなしにしないで
 洗濯機の中に入れるように心掛けているよ」

「小遣いとかは…?」

「なんで自分が稼いだ金を嫁に預けなきゃならないんだよっ!」

伊藤君の顔は目がまん丸くなり口がぽかあんと開き、
「次元が違う…」という表情に。

強い嫁の伊藤家と、強い(?)夫の僕ら。
どうやら両極端の夫婦のようだ。

しかし伊藤君は文句を言いながらしっかりやっているので
その待遇もまんざらでもないのだろう。

僕の嫁の方は…知らないけど。怖くて聞けないし。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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