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■おかま'N'BAR
2002年02月18日(月)
「ここ…入ってみようか」

夜中、腹が減ったので
近所のBARと飲み屋の中間みたいな店に入ってみた。

お店にはマスターとバーテンとフロアの女の子の3人。
江古田にしては結構おしゃれな内装。

バーテンは若くて背が高いのだが、
宝塚っぽくて男とも女とも見分けがつかない。

「…どっちだろうね」
「うん、ひょっとして…」

嫁とヒソヒソやっていると、そのバーテンが
お通しを運んできた。が、

ぽろり。

バーテンはそれを落としてしまった。

「あらあ、いやあ〜ん(はあと)」

声は、男。

「オカマだ…オカマバーテンだ…」
「ああ、やっぱり」

また嫁とヒソヒソやる。

わりと暇なのか、マスターが常連客っぽいおじさんと話していた。

「マスター、この店いい店だから後継者作りなよ」

客は上機嫌に言う。

「こいつが結構育ってるんだけど…」

マスターは件のバーテンを指す。

「こいつの代になったらオカマバーになっちゃうんだろうね」

ぶわはははははは。僕らもつられて笑ってしまった。

それにしても雰囲気がよい。いい店なんである。
入ってよかった。

「ここ、いいよ、うんうん」

僕がしきりに感心していると

「…また悪巧みを考えているでしょう?」

嫁が横槍を入れる。ぎく。

「…なんの、ことでしょうか…?」

「また女の子を連れ込む隠れ家ができたとか考えてない?」


わはははははははははははは


…。

最近勘がするどいなあ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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