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■引越しケーキ。
2002年01月23日(水)
いつものゲーセンに嫁と行き
僕のお気に入りのRちゃんに会った。

「やっと引っ越し終わったよ」

とRちゃんに伝えた。

「あ、ちょっと待っててね」

Rちゃんはどこかに走っていった。

「?」

しばらくしてから戻ってきたRちゃんの手には
小箱がひとつ。

「はい、コレ。引っ越し祝い」

「えええええええ????く、くれるの?」

仰天する僕。どうやらケーキのようだ。
まさかそんなコトしてくれるとは。

「うわーん、ありがとうー」

泣きそうな叫びをあげてRちゃんに感謝。
はしゃぐ僕と照れくさそうに笑うRちゃん。

その中で唯一クールだったのが…嫁。

「よかったね」

捨てセリフを一つ吐いて、すたすたすたと
帰り出してしまった。

「おいこら、まてよ」

Rちゃんへろくに挨拶もできないまま
仕方なく追っかける僕。

「アナタ、想われてるねー。よかったねー」

「待てっ。帰るのかっ」

「いい子だねー。惚れなおしたでしょー」

抑揚のない、お経のような、明らかに嫉妬を押さえている声で
ブツブツ言いながら、足早に去ろうとする嫁。

家に着いてから、Rちゃんからのケーキ箱を置き、沈黙。

…。
…。
…。

耐え切れずに口を開いたのは僕だった。

「た、食べていいかな?」

「アナタが貰ったんだから、どうぞ…」

なんだか食いづらいなあ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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