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■体重バトル。
2001年03月07日(水)
深夜1時。駅前。
ゲーセン仲間達がゲーセン閉店後に
道端でプロレスごっこを始めた。
若いのう…。

彼らより体力も腕力も、そして若さもない僕は
傍らで缶コーヒーでもすすっている他なかった。

うりゃー。

おりゃー。

ずどどどどどどどど、ばっふ〜ん。

他人が見たら集団のケンカにしか見えない。
もし110番通報されたら一番年長者の僕が
尋問を受けてしまうのだろうか。

若さがないってことはことごとく損であることよ。

ぼけえっと単なるギャラリーと化していた僕であったが
いきなりガッと後ろを取られた。

ぐっと腰に手を回され持ち上げられて
僕の足が地面から離れ…って誰だよオイ!

「ぬりゃあ」

そ…その声は…。

僕のお気に入りの超美少女、Rちゃんであった。

男どもの暴れる姿を見てこの子も
血が騒いできたのだろうか。

「コラ。降ろしなさい」

「へっへっへ〜自分より重いものが持てるかどうか試してみたかったんだ」

ちなみに僕は4?kgである。

「ん?僕はRちゃんより重かったっけ?」

「そりゃあかじりんのほうが重い!
 あ…いや…待って…今は私かも…
 あ、でも、同じくらいかな…」

Rちゃんは考え込んでしまった。

「じゃあ今日体重計で計って、明日報告!」

「そ、そんな正確に結果を出されちゃやだあああ」

ついうっかり正確な結果と報告を求めるリーマン口調になってしまった。

大切なのはオトメゴコロ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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