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■彼女さんは心配症。
2000年12月10日(日)
彼女と1週間ぶりに会った。1週間に1度、というのは
彼女にとっては不安らしい。いつの間にか自分がポイっと
捨てられてしまうのではないか、と。

その不安の理由は週に1回しか会えないこともあるが
何より僕が気に入っている女友達のRちゃんの存在が大きい。
なにしろ可愛い娘だから。

「もし、Rちゃんに言い寄られたら?」

もう何度も彼女から問われた。

「それは北朝鮮が資本主義国になるくらいありえないから」

僕はその都度同じことを答えた。
しかし今日はこれで終わらなかった。

「万が一、そうなったら?」

今日は何故だかしつこい。

「万が一…?もっと低いよ。百万分の一だな」

う〜と唸る彼女。まだ不安は取り除かれないらしい。
どう言ってやったらいいものか。ちょっと考えて言った。

「そんなことはね、『もし年末ジャンボに当たったらどうするか』
 みたいな話のレベルと一緒だよ。」

「…」

「しかも僕、買ってもないし」

「あはは…その例え、おもしろいね」

これでなんとかこの話題は今日もう出ることはあるまい。
つくづく心配性な奴だ。
しかし今日は彼女にもうひとつ、言わなければならないことがあった。
黙っててもよいのだが、なんとなく心苦しかったので言うことにした。

「土曜日にね、またネットの友達と会うよ」

「え!?」

案の定、また不安そうな顔つきになってしまった。

「男ばっかだから、心配すんなよ」

「その人達、ホモだったらどうしよ〜」

なんでこんなに心配症なんだか…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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