■栃木 IS STILL ALIVE。
2000年12月05日(火)
僕の故郷、栃木県には山と田んぼがある。
あとは何もない。
存在感も薄い。これを読んでる方も栃木県がどこにあるか
分かる人は少ないだろう。
そんな訳で僕は18の時故郷を後にした。
で、久しぶりに戻ってきたら隣町の「佐野」というところが
なんとそこらじゅうラーメン屋だらけになっていた。
僕が地元を離れた後、ラーメンで町興しを始めていつのまにか
マイナーながらもマスコミに取り上げられるようになっていたのだった。
「続日本書紀」の記述にある
「下野国(今の栃木県)に流された僧、道鏡が青竹踏みで
ラーメンを初めて作った」
という記述を元に始めたらしい。
…これは嘘である。
そんでまたしばらくして戻ってきた時、あろうことか県都・宇都宮が
いつのまにか「餃子の街」として町興しをし、
これまたマスコミに取り上げられるようになっていた。
調子に乗った宇都宮市は餃子の皮を背負った
「餃子の女神像」をJR宇都宮駅前に作ってしまったのである。
恥を増やしてどうする。
餃子=宇都宮の繋がりとしては
宇都宮は餃子の消費量が日本一らしいことによる。
これは戦時中,宇都宮には陸軍「第14師団」が駐屯しており、
この師団が中国東北部に進駐した際に覚えた餃子の味を
復員後宇都宮で広めたのがきっかけになったといわれている。
…これは嘘ではない。
いつのまに我が故郷は近所のラーメン屋みたいな路線に
走って行ってしまったんだろうか。
「まいど〜栃木軒で〜す」
って超マヌケ。
しかしながら僕は「佐野ラーメン」はどんなラーメン屋よりも美味いと思う。
故郷の水で作った味が一番なじむ、ということであろうか。
…しばらく帰ってないなあ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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