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■オヤジの顔も三度。
2000年11月14日(火)
午前1時の江古田駅前…。
いつも行くゲーセンが閉店し、外に吐き出された我々ゲーマー達。

駅の前でぐだぐだしていると
やがてそのゲーセンの店員達も仕事を終えて出てきた。

僕がしつこく気に入ってる女友達、Rちゃんもそのうちの一人。
みんな仲間である。

何故かそのうちの一人がゲーセンの中で水風船を大量に作って持ってきた。
Rちゃんも一つ持っている。

「あのね、これ投げちゃダメだよ。すぐ割れちゃうから」

Rちゃんは水風船を掌でぐにぐにいじっている。
僕は今にも割れてしまいそうなその危なっかしい仕草を見ながら

「ふ…。投げたらダメ…まるで人生のようだな」

できるだけ渋く言ったのだが

「このオヤジ!」

Rちゃん一蹴。

そのうち誰かが水風船をとんかつ屋の壁にぶっつけたのをきっかけに
キャッチボールをやりだした。

駅前とはいえ、終電が終わった駅前は暗い。
飛んでくる水風船を見つけるのは難しい。
そのうち一人が僕の目の前で思いっきり顔に水風船を受けてしまい水浸しに。

「あははは、顔射ガンシャ」

僕がケラケラ笑っていると

「このオヤジ!」

またRちゃん鬼のツッコミ。

「かじりん!行くよー!」

今度はRちゃんが僕に水風船を投げてきた。

「おう!来い!バッチリキャッチしてやる」

嘘である。だって全然見えないもん。

「きゃー」

だから走って逃げた。

「まったくもうこのオヤジ…」

そんなオヤジオヤジ言わなくても…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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