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■カマ掘った彼女。
2000年11月10日(金)
彼女から「車ぶつけちゃった。もうダメ」という
メールが入っていたので慌てた。

電話してみたらかなり落ち込んでいて、
どんな事故なのか聞いてみようとしても
口を閉ざしたまま話してくれない。

一番心配だったのは彼女がケガしてないかどうかだったのだが
無傷のようである。これだけは聞き出せた。

「じゃあね。立ち直ったら電話するから」

一方的に電話を切られた。
なんなんだ。彼氏としての立場は???

心配半分、怒り半分でイライラしていたらメールが届いた。
電話だと泣きまくってしまうから、ということでメールで
事故の説明をしていた。

前の車にカマ掘ってしまったらしい。
ただ相手も今のところ何とも無いし、相手の車も
作業用の軽トラなので元から傷だらけ。

相手のおじさんは

「面倒くせぇし、すっげー忙しいからいいや」

警察も呼ばずにそのまま仕事先に行ってしまったのだそうだ。
次の日にも詫びの電話を入れたら

「気にしなくていいよ。会社も行けたし。こんどから気をつけてね」

なんとも優しい事を言ってくれたらしい。

しかし彼女には初めての事故で自分が加害者というのが
相当ショックのようだ。少なからず、相手にはなんらかの後遺症が
残る恐れもないとは言えない。

責任を感じて全部一人で落とし前をつけるつもりなのだ。
だから僕が慰めてもいつものように泣きじゃくるだけの
ただの甘えになってしまうので
自分だけでちゃんと立ち直ろうとしている。

今夜も彼女に電話をかけた。
何回か呼び出し音が鳴るのだが

「ぶつ。つー、つー」

切れてしまう。向こうで切っているに違いない。

気持ちは分かるのだけど、そこまで突っ張らなくてもいいのに。
なんのための彼氏彼女なんだよ〜。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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