”ラリーと一緒やな”
ファインダーを覗きながらそんな事を考える。
舞台ではゲネプロが続いている。
初めて観る完成されたセットでの演技。
照明・奥行き。
全てが初めて。
結局、ぶっつけ本番 Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L
ラリーの場合。
一度走った車両は二度と同じ景色を走る事は無い。
サーキットでも同じような事が言えるかもしれないけど。 まだ、数分後に帰ってくる可能性があるだけましである。
同じ光周り、同じアングルは無理にしても、である。
ラリーの場合、その可能性すら、ない。
一発必勝。
デジタルにしてから、無茶なカットが増えた。
銀塩ならまず撮ろうなんて思いもしないようなカット。
撮りたくても我慢した絵。
決して「無理」な絵じゃない。
冒険出来る。
その一言のなんと心強い事か。
それだけでもデジタル化の意味はあったかもしれない。
少なくとも無駄には撮ってない。
Wanga Coast Canon New F-1 FD300mm F2.8L
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