幕が開く。 見慣れている筈の光景がまた、違った顔を持つ。
ライブの世界。
一回だけのリ・テーク無しの勝負。
観る者、観せる者の真剣勝負の図式がそこにある。
Live!
今回の撮影に当たって、合計5回現場に足を運んだ。
多分、「舞台屋さん」はこんなことしないのだろう。
ゲネプロの一発撮りも多々あると聞く。
流石に専門屋じゃ無い分、そんな博打はできない。
前回、前々回の教訓である。
ロケなら「ロケーション・ハンティング」
単純に「下見」でもいい。
でもラリー屋は「レッキ」と言う。
ラリーでは。 ペースノートと呼ばれるコースの”攻略本”を作成するのに3度までコースを走ることを許される。 その試走をレッキ(Reconnaissance)と言う。
それが転じて我々撮影隊の間でもコースの下調べをするのにこの言葉を使っている。
(ウチらのクルーだけかもしれないけど)
大体、一週間掛けて全コースを走る。
楽なはずは無いけど。
しんどい目してまでやる理由は一緒。
できる限りのリスクは排除したいから。
`94 Rallye Monte Carlo
出来る事を出来るだけ。
いつも気持ちは同じです。
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