人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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開封してはシンクに流すこと10回。
エルネオパNF1号の1箱分をようやく処理した。2L10袋。医師の処方によるものだから、誰かにあげるとかそういうことはできないし。エルネオパの開封した匂いは病棟を思い出させるもので、なんか、懐かしくなったり切なくなったり。まだ、IVHにする前に処方されていたエンシュアリキッドが10缶くらいあるから、あれも中身捨てなきゃだ。エンシュアは夫が生きているときに家族でいろんな味を飲み比べてみたけど、どれもおいしさとは無縁で、やっぱり薬的栄養なんだねえと飲み切れずにいた。黒糖とストロベリーとバニラと抹茶って…ほかの介護食もそうなんだけど、なんか味のラインナップが微妙。
夫は約2年の闘病生活で10回以上の入院して、最期は自宅でという希望も叶えたけれど、残された方は未だに手続きに追われている。期限があるものと時間と手間のかかるものは早々頑張れたけど、細々とした思い出詰まるものはなかなか進まず、もたもたしてしまう。
指先に残るエルネオパの匂いは、しばらく取れそうにない。
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