人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2010年09月22日(水) 万人に伝わる話ではない話題で盛り上がれる関係

うちの小さな生き物よりも数年年上になる、やはり発達のバランスの悪い子を育てている最中の同僚と、毎日のように子どもネタで盛り上がる。
ひとしきり笑って息をついた、そこで、言われた。

「こんな話、他の人に言ったって分からないよ。佐々ちゃんだから言えるんだよ」

言われてから、気づいた。そうだ、その昔、同じ頃に出産した同僚たちには、分かってもらえなかったこと、言うだけ無駄だと悟ったこと。発達のバランスの悪い子どもに振り回されているこの同僚に出会ってから、普通に話していたことが、実は他の人には通じないということ、すっかり忘れていた。

「私、あなたと出会えてよかった」とはっきりと伝えてもいいような。本当に、そういう状況だったんだ。夫にも通じない、ましてや「健常」枠の子育て者には分からない、あの、マイワールドにいる子ども話は。

以前、子どものことで悩んでいたとき、職場に来ていた臨床心理士に「あなたの子育ては、あなたの仕事において一生の宝になる」と言われたことがあった。まだ、宝と呼べるほど慣れたわけでも納得したわけでもないが、この頃はその言葉が徐々に分かってきたように思う。

私も、仕事でも子育てでも、一皮向けてきたところなのか。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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