人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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2010年09月19日(日) |
この世にふたりしかかかっていない病 |
夕食後、のんびりお茶を飲みながらテレビを見ていて、ふと思いついた。 「この世に二人しかかかっていない病があるんだよ」 もうすぐ5歳になる小さな生き物に背中から乗りかかられている夫に向かって言った。 「ふうん?」と言った夫に、「その子と私、『あなた好き好き病』」と簡潔に教えた。 「馬鹿か」と苦笑交じりの返事が返ってきて、そのときは、それで終わった。
その数日後、約60年連れ添った夫に嚥下障害が起き、「あの人が食事ができない姿を見ていたらつらくてつらくて…私まで食事が取れなくて…」と涙ぐむ妻と面接した。私だったら、そんな夫を介護する自分が偉いって、ご褒美にって、こっそりおいしいもの食べてしまうような気がする…と思いながら。
さらに数日後、我が夫の誕生日があった。サプライズでケーキと、出会って10周年ということでそれにちなんだウィスキーをあげた。 夜、ウィスキーで酔った夫に言われた。 「あんときうれしくて…だけどもう、そういう好きとか愛してるとかの次元でなくて、お前らがいなくなったら何で生きなきゃいけないのか分からないというか…そんな簡単な存在じゃないんだよ」
私、妻として人間として、どうなんだろうと、悩んでしまってます…。
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