人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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2010年07月07日(水) |
知りえた事実は知りたくもなかった事実だったということ |
もう、聞き返すだけの余裕がなかった。
とある遺伝疾患患者の家系図を、患者の妻から聞き取りながら記録していた。最初から言いにくそうにしていた妻の話が広がるごとに、「これは現実の話なんですよね?」と尋ねることもできず気が遠くなった。
現代社会の話に、それはありなのかなしなのか?
横溝正史の描くどろどろの田舎の秘密にも引けをとらないほどの、お話。 家系図を改めて見、妻とともにしばし無言。「やっぱり、変ですよね」とぽつりと落とされた。「夫の家のことですから、夫は何も言いませんし、でも私は知るほどにおかしいなって…思いながらずっときていたんです」
発症=結婚できない、ことがかわいそうだからって、何? だから法的には認められない内縁関係が慣習とされている家系って、何? 挙句、生まれた子がいるって、何?
性教育担当の同僚が「MSMって用語はみんな知ってるものなの?」と頭を悩ませている隣で、私の悩み事はそういう感じで。
同性愛よりも、受け入れられない。近しい血縁間のそれにというわけではなく、そういう家系体制に、偏見と嫌気がさした昼下がり。
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