人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
日記一覧|past|will
2002年10月01日(火) |
人よりちょっと高いくらい? |
人生は奥が深い、というかなんというか。
昨日、とある町内会館でちょっぴり高齢の女性(78歳)の血圧を測ったところ、180/104mmhgだった。20年くらい前から高血圧症で、今もお薬を飲んでいるということだった。「今日はいつもより高めね。どうりで、ふらふらするはずだわ」と彼女は言った。
昨日、とある町内会館でちょっと高齢の女性(88歳)の血圧を測ったところ、私は聴診器を当てた我が耳を疑ってしまった。220/189? あわてて、「もう一回測りますね〜」と、もう一回マンシェット(腕に巻くところ)を巻きなおし、再度、圧を加えた。結果は、220/190mmhgだった。 「・・・血圧で病院かかってます?」「人よりちょっと高いくらいよ。50代の頃から、そこの、○○医院で」と、彼女は窓の外を指差した。 「血圧下げるお薬、飲んでいます?」「あれ飲むとふらふらするから、結構前から止めちゃった」と彼女は笑った。 あの、血圧高いと、ふらふらするんじゃないですか?
正常血圧は、収縮期血圧/拡張期血圧 = 上の血圧/下の血圧 = 140/90以下だ。年を重ねるごとに身体機能が落ちて若い頃よりはだんだん高めにはなっていくが、上が200mmhg以上、下が200mmhg近いなんて、いくらなんでもいきすぎだ。もともと器質的に高めの人だっているが、これじゃあ個人差の範囲、超えている。 それに、下の血圧が高いってことは、血管が丈夫な状態ではないってことなのだ。破れやすかったり詰まりやすかったり。それに、彼女は肥満でもなかった。
「ふらふらしないですか? 頭痛くないですか? 気持ち悪くはないですか?」と一般的高血圧症状を挙げても、「別に、大丈夫。なんともない」と笑う人生の先輩。 聞いたところ、脳出血にも脳梗塞にも大動脈瘤にも心筋梗塞にも狭心症にも腎硬化症にも眼底出血に罹患せず起こさずに生きてる、78歳より元気な88歳。 血圧が上も下も190以上あろうとも、そんなこと微塵も感じさせず、普通に会話して笑って歌歌って指体操して折り紙して大福食べてお茶を飲む、米寿。
あなたの血管は、あなたの身体は、一体どうなっているのか?
さすが米寿まで生きるだけあります。侮れません。
|