人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年08月27日(火) 佐々木(仮)家の人々 〜 母語録

今回だけは母に謝る。ごめんなさい。

うちの母は、勝手に言葉を作ってしまうことがある。

例)『羊畑』・・・羊が群れているところを指す。他に「やぎ畑」など、応用可。

今すぐには思い出せないので、思い出したら随時足していくことにする。とにかく、聞いたことがないような、独特の言い回しをする。個性的でよろしいと思う。意味もそれなりになんとなくわかるものが多いし。

私も母も大の子ども好き。特に赤ちゃんには視線を奪われるタイプだ。赤ちゃん、いわゆる乳幼児は『よだれかけ』をしている。その『よだれかけ』を、うちの母は『あぶちゃん』と呼ぶ。
『あぶちゃん』・・・そんな言葉は母の口から以外聴いたことがなかった。だからまた、母の造語かと思ったのだ。
しかし、この、『よだれかけ』の別名で、私は母に謝らなければならない。というか、父も妹も母に謝罪しなければならない。
「そんな言葉聞いたことないから、多分お母さんが勝手に作って使っていただけだと思うけど・・・なんでよりによって『あぶちゃん』なの???」
と先日、3人で笑ってしまったからだ。

けれど、『よだれかけ』を『あぶちゃん』と呼ぶ地方がちゃんとあった。ネットで調べたら、あった。あるHPへのタレコミがあっていれば名古屋だった。
しかも、色んなHPで『うちはよだれかけのことをあぶちゃんと呼んでいますが、一般的な呼び方なんでしょうか?』みたいなこと書いていたので、みんな自信なく使っているような呼び名のようだった・・・何故だ。でも、残念なことに、先日の『ナースシャーク』同様、由来が見つからなかった。

でも、名古屋?

母よ、あなた自身も東京出身だし、親類にも名古屋出身者がいないのに、何故『あぶちゃん』を知っているのだ? どこで聞いて憶えてきたのだ?

まあ、細かいことはいいね。これからあなたにメールをして謝罪するつもりだけれど、あなたの勝ち誇ったようなうれしそうな声が耳元ではっきりと聞こえるよ。幻聴だよ。
ああ、謝るよ。謝るさ。謝りゃいいんだろ。今回はこっちが悪かったよ。

本当に、ごめんなしゃい。


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<追記>

19時過ぎ、仕事から帰って来たはいいけど、なんか疲れたんで夕飯作るのやめて、枝豆と鳥のから揚げでAsahi本生飲みながらネット検索。
そして、『あぶちゃん』の由来を、攝津製油株式会社のHP内の歴史館の中で見つけた。
・・・もしかしたら、地方とかは関係ないかもしれない? 油売り歩いてる人の前垂れの呼び名が赤ちゃんのよだれかけ『あぶちゃん』の名前の由来だなんて。


ところで、母には朝、

『何故母さんが「あぶちゃん」という呼び名を知っていたのかは分かりませんが、名古屋地方でよだれかけを「あぶちゃん」と言うそうよ・・・××(母の名)語録なんて言ってごめんね(はあと)』

とメールしたところ、速攻で返事が返ってきた。

『どういたしまして(渦巻き・台風マーク)』

・・・なんか、ちょっと返事までずれているようです、さすが我が母。まったく、あなたのそんなところが大好きだ。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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