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2005年08月19日(金) ■ |
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お前さん、その卵酒のんじまったのかい!? |
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昨日に引き続きまたヅカ話じゃないです。
鈴本夏まつりに行ってきました。 やっべ混んでるかなあと思いつつ5時頃行くと「ただ今席ございます」の看板、そっかお盆休み一段落したから人も落ち着いたんだと納得。これが15日とかだともう5時とかに行ったら札止めされてる可能性大ですからね。
さてさて太神楽から始まった今日の寄席。一言感想 仙三郎社中は久しぶりに見ました。どびん使った曲芸はいいですね。 小太郎 羽織の遊び 若旦那がすげきもかったです、笑い方とか。 三太楼 初天神 金坊がシュールです、「だんごが食べたい!」のあの 所作が大好きです 市馬 高砂や この人いい声だなあ…でも歌のとこしか輝いてないな あ(すごく失礼)
小菊さんの粋曲、両国風景は江戸時代のラップミュージックなんですな、都々逸とか聞くといい気分になってくる自分は年寄りなんでしょうか
喬太郎 多分「国民ヤミ年金」 なんだけど、今しか出せない郵政民営化と 絡めてステキな仕上がりになってました。 国会議事堂でやってやれ! 志ん輔 お見立て 牛太のどったんばったんぶりが面白かった。でもあた しの中ではいつまでもこの人はしんすけお兄さんです
のいるこいるの面白さがやっとわかってきたかも。
権太楼 試し酒 久藏さんの空気がすきでした、酒を飲む音がなんかす ごかったですな。
寄席の踊りは権太楼が顔だけで面白いからずるいと思います
曲独楽は着物の下のスパッツみたいなのが緑色で気になります。あの独楽ってどうやって回してんだ?
さん喬 鰍沢 夏なのに雪の夜話。この人の会話の間がこよなくドラ マっぽくて大好きです。鰍沢っていう話のせいかもし れないですけど、朗読に近いのかな。情景を思い浮か べながらじっくりじっくり聴き進めていく、多分好き じゃない人もいるんだろうけど私はこよなくさん喬師 匠の出す空気を愛してます。
まくらでダラダラ伸ばすことしないで話に速攻で入ってく人がほとんどであたしはこういう方が好きです。宝塚と同じで団体さんが来るとなんとなく力抜かす場ですからな(こらー) 今回印象に残ったのは最後二人の話で出てくる二種類の酒。 試し酒では五升の酒が湯水の様に飲まれて、鰍沢では一杯の卵酒がその人の生死を分けました。話が違うから当たり前なんですけど、同じ酒でもここまで違うと面白いなあと思って。
鰍沢の月の戸花魁は檀ちゃんとかがやるとステキすぎてヤバイと思います。着ている着物がつぎはぎだらけだから余計に女の美しさを引き立てるとかのくんだりはうっかりそのイメージで聞いてました。 そんな美しい花魁を見て、俄に下心がわいてくる新助がよく表されてててそこがまた花魁を引き立てるんですよね。 美しさが強調されるだけに、最後の火縄銃もって新助を追いかける場面がホント恐ろしくて。 火縄に火を付けるとそれがほたるの光のようにぼうっと光り、女の顔を照らし出しますなんてとこは、もう、たまりません(おおい)
とにかく、ぼかあさん喬師匠が大好きです。落語は、江戸の人をディフォルメして面白さを追究した話が多いんですけど、それとは別に目の前に情景が事細かに浮かぶぐらいリアルな表現を追究する話もあると思うんです。 簡単に言うと笑わせるか、聴かせるかの違いかもしれません。もちろんこんなん落語通の人に言わせたら鼻で笑われるかもしれないんですけど、そんな分類をしたら私は聴かせる話の方が好きなんですね。根が芝居好きだからなんだろうけど。
というわけで伊豆に旅立ってきます、仕事です、落語やりにいってきます
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