DIARY...camui

 

 

オッドアイのわんこ。 - 2003年11月12日(水)

昨日深夜、ふらっと遊びに行った帰りにデニーズで夜デニを食って帰ろうとした時。
目の前の道路(ものすごく交通量が多い)のど真ん中で立ち止まって車にクラクションを
鳴らされている真っ白い犬が居た。逃げるように走り去って行ったのだが、あれじゃ
車にひかれるのも時間の問題、と心配になり彼氏と二人で後を追ったら住宅街の路地で
うろうろしていた。「おいで〜」としゃがんで声をかけても唸るばかりで警戒してなかなか
寄って来ない。おそらく雑種、中型の小太りの白いわんこだった。
しばらくそのまま待っているとやがて近寄ってきて、私と彼氏のにおいをくんくん嗅ぎ始め、
触ろうとするとびくっと身を引いてしまうのだが、根気良く「どこから来たの〜」とか
静かに話しかけていたらやっと触らせてくれ。飼い犬にしては珍しく、とても臆病で
警戒心の強いわんこだった。でも一度触らせてくれるとそれからはお腹を見せて甘えたり、
しっぽを振って「遊んで!」というしぐさを見せたり、可愛かった。
ふと、首輪に小さなタグが付いているのに気づき、首輪に触られるのを警戒しているわんこを
どうにかなだめながら見てみると、電話番号と飼い主の苗字らしい名前が書いてあった。
よかった、これで連絡が出来る〜、と携帯で電話をかけるも何度かけても出ない。
寝ているのか不在なのか、PHSの番号も書いてあったのでそっちにもかけるが出ない。
どうしよう、としばらくわんこを撫でながら途方に暮れ。
うちのマンションはペットOKだけどうちには猫が2匹もいるし、彼氏の家はペット不可なのに
ミニチュアダックスが1匹いる。だから一時預かるのは無理。うちの実家は、祖父母が怒るだろう。
もし飼い主が見つからなかったら引き取るか保健所しか無いから。
そこで「そうだ交番に預けよう!」と、わんこの首に付いていた短い鎖を彼氏が腰を曲げて
引きながら、300メートルほど離れた所にある交番へ。
おまわりさんは困った顔をしていた。「でも、電話番号と苗字まで分かっているんです〜」と
言ったらどうにか数日は預かってくれることに。新米らしき若いおまわりさんが、
ビニール紐を何重もにしてわんこの鎖に結び、交番の中に繋いでくれた。
警官のものものしい格好に、わんこはびびりまくって何度も逃げようとしたが、
次第に「ここは安全」と分かったのか怯えていた瞳が安心したような瞳に変わっていた。
交番の中に入って、明るくなってから気づいたのだがこのわんこ、左右の瞳の色が違う。
右がブラウン、左がアイスブルー。オッドアイだった。綺麗な瞳だ。
新米警官(勝手に決めつけ)にいろいろと事情聴取をされている間、わんこは寝そべって
欠伸を連発しすっかりくつろいだ様子に。新米警官が何度か電話をかけてくれていたが、やはり出ないようで
もし飼い主に連絡がつかなかったら動物は落し物扱いになるので、見つけた私達が引き取るか、
引き取れない場合保健所行きになる、というような話をされ。
保健所は可哀想だが引き取るアテも無いからただただ飼い主に連絡がつくことを祈りつつ、
お願いしますと言い残し私達は帰路へ。
丸々太っていたからきっと可愛がられてるよね、迷子タグ付けるくらいだもん、と
飼い主もわんこを探しているだろうと思うことにして。
しかし、飼うのが負担になったからと言って簡単にペットを捨てる人も多い近頃、
心配は拭いきれなかったのだった。

そして今日。先ほど15時頃、電話が鳴った。
昨日の新米警官だった。「飼い主見つかりまして犬をお返ししました」とのこと。
安心しましたー!最悪の場合を想定していましたので;
誰か引き取れる人いないかなー、と考えていました…。
わんこを外で飼っている方。
鎖はしっかり繋いでおかないと脱走して車にひかれてしまいますよー。


私と彼氏、迷い犬を保護したり野良猫にごはんあげたりということが多いです(笑)。
以前も一匹、迷い犬を飼い主さんへ……動物好きだとやっぱり縁とかあるのかしら。


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