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■ 大人
50歳は大人、って思ってました。 もっともっと前は 30歳は大人、って思ってました。 さらにもっと前には 20歳ってすご〜く大人だと思ってました。
ゆえに それ以下の年齢だった私が 大人なひとたちの 良さを褒めてみたり 素直な感想をいってみたところで
「若い子は若い子なりに 気を使っているんでしょうけれど 的はずれで浅はかなご機嫌とりね」 と思われるんじゃないかと 裏の裏をかいて 恐縮してばかりで 「大人」な人たちに 素直な気持ちを見せられなかった。
だけど・・・ 何歳になったって 「おとな」な歳なんてないんだね。
この間、仕事先に 残りご飯でつくったおにぎりを持っていった。 仕事が終わったときに わたしより一回り若い子がたまたま一緒だったので 「食べる?」と聞いてみた。
ヒトに勧めるにはあまりにも 素朴すぎる単なるおにぎりだったけど。。。 そしたらその若い子が 「おいしい〜〜!お母さんがつくったのよりも おいしいですぅ!」って言ってくれた。
まあ、気を使っちゃって。。。 と、思ったけれど その言葉がうれしかった。
私が若い頃はこんなにストレートに 「おとな」なヒトに のびのびした言葉を言えなかったな。 この子がうらやましい。
私は今でも「おとな」な人に いえ、年若い人にも 浅はかさを見抜かれるのをおそれてしまうけれど ときには、人に見抜かれたって いいのかもしれない。 そこに、その時点での「わたし」が ちゃんと在れば。
私自身に断言しよう。 相手を大切に思う気持ちが根底に在れば 気遣いでもおせじでも多少の脚色でも それはいいんだよ・・・って。
2003年04月05日(土)
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