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■ 灯り
薄暗くなってから家路についたとき ふとよその家からさんまの焼けるにおいが漂ったりしてくると 空腹と孤独といろんなことがいっぺんにやってきて 悪いことを何にもしてなくても なんだかごめんなさい・・・ってあやまりたいきもちになる。
無数にあるかのように見えるマンションの窓も 昼間はこっちを睨んでいるかのように見えるのに 夕方になると 虫食い状に灯りがともる。 その灯りをぼーっと眺めてると それぞれの人たちがそれぞれの人生に 毎日必死で灯りをともしているのを 垣間見るかのよう。
わたしと違う他人の灯り。 何に必死かはいろいろだけど、 必死で灯りをともす様子に 一瞬同調しようかとおもう。 でもどこかよそよそしげで、硝子のように冷たく それぞれにあったかい。 同調しようとうらやましかろうと優越感に浸ろうと そこに一線がある。
さあ、うちに帰ってあかりをともそうか。
2002年05月23日(木)
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