2015年03月24日(火) |
読売の開幕メンバーを予想する |
オープン戦が終了し、開幕まで数日となった。オープン戦の成績はあてにならないという通説があるものの、今シーズンの成績の参考となりそうな事象も多々認められる。その中から読売の動向について、まとめておこう。
◎読売の「新成」は大失敗
「新成」を掲げた読売――オープン戦終盤には故障者続出で「読売野戦病院」とまで呼ばれた時期があったものの、ここにきて故障者が次々と戦線復帰を果たしている。けっきょくのところ、開幕に間に合わないのは、野手では矢野、アンダーソン、大田、堂上、投手では内海くらいか。エース級が間に合わず、レギュラークラスの野手が4人も故障なら他球団ならピンチだが、選手層の厚い読売の場合、騒ぎにもならない。
読売のオープン戦の結果は惨憺たるものだった。打てない、守れない、抑えられない・・・とりわけ貧打線が目立った。しかし、打撃陣に関しては昨シーズンからこんなものだった。貧打線にもかかわらず有効打が出て終盤にひっくり返し、勝利をものにしてきた。セリーグの5球団は総じてブルペンが弱い。せっかく先行しても読売のリリーフ陣に追加点を阻まれ、試合後半・終盤になってセットアッパー、クローザーが読売打線につかまり、逆転負けするケースが多かった。読売は投手陣(ブルペン陣)の豊富さで勝ってきたチーム。おそらく、このスタイルは今シーズンにも持ち越される。
◎予想される開幕メンバー
開幕一軍メンバー28人は次の通り。
開幕ベンチ入りを予想しておこう。プロ野球のベンチ入り選手は28人。うち25人が試合に出られる。内訳は、捕手3人(相川、実松、小林)、内野手7人(阿部、坂本、中井、寺内、井端、片岡、村田)、外野手7人(長野、セペタ、高橋由、亀井、松本哲、橋本、鈴木/代走)、投手11人(菅野、山口、沢村、高木京、香月、青木、笠原、西村。上がり=ポレタ・高木勇・杉内)と予想する。クローザー・マシソンが不調のため二軍調整となり、開幕に間に合わない。
開幕ローテーションは、菅野、ポレタ、高木勇、杉内、大竹、小山の6本柱。ブルペンは、セットアッパーに山口、クローザーに沢村が決定的で、中継ぎは西村、香月、高木(京)、田原、青木、笠原、戸根、江柄子、マイコラスらが流動的にベンチ入りするものと思われる。
開幕戦先発オーダーは、1-長野(中)、2-亀井(右)、3-坂本(遊)、4-阿部(一)、5-セペタ(左)、 6-井端(二)、7-村田(三)、8-小林(捕)、9-菅野(投)と予想する。
となると、今季の読売のどこが「新成」なの――という疑問があって当然だ。若手は、投手陣で高木勇、戸根の新人二人。野手は内外野とも若手の台頭はゼロ。捕手で小林くらい。小林以外でレギュラーを押しのけて先発に名を連ねる若手選手は皆無。その小林も阿部の一塁コンバートにより、自然にできた空席を埋めたに過ぎない。実力で正捕手を奪ったとは言い難い。
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