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2010年06月17日(木) W杯、興奮はまだまだ続く

W杯南アフリカ(南ア)大会に出場するすべての代表チームが試合をした。グループリーグのサプライズとしては、B組の韓国2−ギリシャ0、C組のイングランド1−アメリカ1、D組のセルビア0−ガーナ1、E組の日本1−カメルーン0、H組のスペイン0−スイス1が挙げられるが、なんといっても、スイスが優勝候補といわれるスペインに勝ったことだろう。筆者の予想からすると、この組はスペイン、チリを予選通過国としたので、予想が外れる可能性が高まった。

印象的な国は、第一にチリ。ビエルサの思想が選手に浸透し、早くて運動量の多い攻撃的サッカーは魅力満点。こういうチームこそ決勝トーナメント(決勝T)に勝ちあがってほしい。チリ対スペインの対戦は、両者が噛み合えば、大会屈指の好試合となることが期待できる。

筆者の予想が危なくなったのがA組。筆者は、フランス・南アを決勝T進出と予想していたのだが、開催国の南アがウルグアイに0−3と大敗してしまった。南アがフランスに勝てば、決勝T進出はウルグアイ・南アとなる可能性が高まるし、フランスが南アに勝てば、南アの敗退が決まる。いずれにしても、フランス・南アがともに決勝Tに進む可能性はないに等しい。

グループ内のチーム構成をみると、いわゆる“3強1弱”が目立つ。まず、A組がメキシコ・ウルグアイ・フランスの3強と、南アの1弱に分かれる(但し、ホームなので予選リーグは通過と予想)。D組はドイツ・セルビア・ガーナが3強、オーストラリアが1弱。E組は、オランダ・デンマーク・カメルーンが3強、日本が1弱。1弱の日本がカメルーンに勝ったからいうわけではないが、カメルーンの調子が悪いので、この組は“2強2弱”の様相を呈してきている。G組が典型的な3強1弱で、ブラジル・コートジボワール・ポルトガルの3強と、北朝鮮の1弱に分かれる。H組はスペイン・スイス・チリが3強でホンジュラスが1弱。

“2強2弱”がC組。イングランド・アメリカが2強、アルジェリア・スロベニアが2弱。F組はイタリア・パラグアイが2強、ニュージーランド・スロバキアが2弱。

大混戦が予想されるのがB組。アルゼンチン・ナイジェリア・韓国・ギリシャの力は拮抗している。下馬評ではアルゼンチンが優勝候補に挙げられ評価が高いが、南米予選の結果は1位ブラジル、2位チリ、3位パラグアイで、アルゼンチンは4位。本大会出場国のうち、アルゼンチンより下位の南米代表はウルグアイ(5位)のみ。ウルグアイは、北中米・カリブ地区4位のコスタリカとのプレーオフに勝って予選通過した。

“3強1弱”で編成されたグループでは、決勝Tに進むチームを予想することが難しい。その一方、最も力が拮抗していると書いたB組で、本日、アルゼンチンが韓国に勝つと、アルゼンチンは大会最初の予選通過国となる可能性もある。意外な展開だ。というわけで、見所満載、まだまだ、W杯の楽しみが続く。


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