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2006年05月27日(土) 日本代表の可能性

サッカー日本代表がドイツに旅立った。日韓大会から4年。早いものだ。こんどの日本代表については、悪口ばかり書いてきたけれど、最後まで、この姿勢は変わらないだろう。
日本が予選リーグを突破する可能性については、当コラムにて「ブラジルよりクロアチア」(2005年12月10日付)に書いたとおり。いまでも同じだ。繰り返せば、第1戦で日本が豪州に勝ち、ブラジルがクロアチアに勝ち、第2戦で日本がクロアチアに勝つか引分け(引分ければ御の字)、ブラジルが豪州に勝つ。第3戦は、決勝T(トーナメント)進出を決めたブラジルがジーコに花を持たせて本気を出さず、日本がブラジルと引分け、クロアチアは豪州に勝つ。結果、ブラジルが2勝1分で勝点7、日本が1勝2分で勝点5、クロアチアが1勝1敗1分で勝点4、豪州が3敗で勝点0で終わるというシナリオだ。このシナリオの肝はブラジルが母国の英雄・ジーコを立ててくれて、日本を決勝Tに誘ってくれることだが、これは八百長ではない。このときばかりは、ジーコを代表監督に就任させた川渕キャプテンの英断・慧眼に恐れ入るしかない。
もちろん、サッカーだから何が起こるかわからない。ブラジルがクロアチアに負けることだってあるし、引分けることもあるけれど、そうなれば、ブラジルが3戦目まで本気モードでくるから、日本がグループ2位を維持するチャンスは減少する。
巷間言われるように、すべては豪州戦に勝つことだ。その豪州とはどんなチームなのか。残念ながら筆者の情報収集力では、十分な回答が出せない。フィーリングで言えば、日本より運動能力は高いと見た。その根拠は、豪州代表には英国プレミアのチームに所属する選手が多いことだ。日本代表の中で英国経験があるのは川口、稲本、ヒデの3人だが、川口はプレミアではなく1部でレギュラーになれず、その後、Jリーグに復帰した。稲本、ヒデが現在プレミアだが、レギュラーではない。つまり、プレミアを媒介にして代表選手を比較すれば、豪州代表の方がプレミアリーグへの適応力は上ということになる。さらに、代表監督のヒディングとジーコとでは経験、能力において比較の対象にならないくらいヒディングの方が勝っている。選手の能力、監督の技量で豪州のほうが上なのだが、唯一日本の方が勝っているのが選手の経験だ。幸い日本代表の主力は日韓大会経験者だから、初戦のプレッシャーに固くならず、ミスをする可能性も低い。
となると、日本は豪州に勝てるのかというと、そうでもない。ずばり、筆者の予想としては、0−0の引分ではないか。両者ともに決定的チャンスをつくれず、スコアレスドロー。緊張感は高い試合であるにもかかわらず、得点シーンは見られない?
となると、日本は豪州戦で勝点1、クロアチアで0か1、ブラジルには引分か負けで0か1、合計で最大3、最小1で終わる。勝点3では決勝T進出は難しい・・・


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tram