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2006年05月14日(日) 日本代表の限界

壮行試合のキリン杯は2試合で勝点1の最下位。上げた得点はわずか1点。相手のブルガリア、スコットランドは地球を四分の一周近く周って来日しすぐの2試合で、時差ボケ、疲労の極にあったと思うのだが、ホームの日本が相手の守備を崩せなかった。
課題は攻撃面に限定できる。2試合とも国内組のみの召集という言い訳が用意されているとはいえ、このチームにFW柳沢、大黒、高原、そして、MFヒデ、俊輔、稲本らが加わっても状況は変わらない。運動量が上がるわけではないし、決定機に確実にゴールが決められるとも思えない。むしろ、フィジカル面でチーム力は下がる。
本番まで残された1月間という短期間で、日本代表が劇的な変化を起こすことができるとしたら、万全の調整をしてコンディションを整え、体力面で対戦相手より上にいく以外にない。予選リーグ3試合、選手全員が骨身を惜しまずディフェンスをし、相手に走り負けず、一対一の局面で勝つことだ。そのためには、全員に豊富な運動量と攻守の早い切り換えが求められる。
きのう〔ドイツ行き代表決定版〕を出したけれど、あれはジーコが選ぶであろう代表であって、筆者ならばまったく違う選出をする。キリン杯代表メンバーが基本枠という制限内であれば、FW(4)は高原、大黒、巻、佐藤を残す。体調不良の疑いのある久保と故障明けの柳沢は運動量に不安が残るので選ばない。MF(10)はヒデ、俊輔、三都主、松井、加地、小笠原、小野、福西、稲本、遠藤が残る。DF(6)は3バックで、宮本、中澤、田中、坪井、駒野、茂庭の6人が残る。
システムは3−5−2、先発はFW=巻、大黒、MF=俊輔(トップ下)、三都主、加地(攻撃的中盤の左右)、小野、ヒデ(の2ボランチ)、DFはもちろん3バックで宮本、中澤、田中でがっちり守る。予選リーグ3試合ごとに、選手の消耗度を見極めてFW、MFを入れ替える。3戦目のブラジル戦を前に予選敗退が決定していれば、先発は将来を考え若手にチャンスを与える。たとえば、トップ下に松井、FWは巻、佐藤の起用が考えられる。
いまの代表で予選リーグを突破するには、ひたむきな精神と若い力に期待するしかない。



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