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2006年04月02日(日) 狂気のセンバツ

春の高校野球大会(センバツ)で関西の投手・斉藤が2日間連投で400球を超える投球数を記録した。結果は早実に負け。日本のポーツマスコミは斉藤の闘志を賞賛する報道ばかりだが、筆者には、愚挙、狂気にしか映らない。ハイスクールベースボールの投手は1試合・100球を超えてはいけない。プロが行う先のWBCでも、1人の投手が1試合に投げる球数を80球までに制限した。当然の措置だ。
関西の斉藤投手が予選でどのくらいの試合数をどのくらいの投球数で投げ切手てきたかわからないが、本大会の400数超を考えると、1000球を超えただろう。この球数で肘、肩に悪い影響を及ぼさないわけがない。高校の指導者が真にハイスクールベースボールをスポーツとして位置づけるのならば、野球部に最低5人の投手をそろえなければいけない。
もっとも、高校野球を高校経営の広告宣伝手段と考えるのならば、野球部員である高校生に相当の報酬を支払うべきだ。関西の斉藤には、彼の肘・肩の磨耗分に相当するギャラを支払わなければ理屈に合わない。
高野連が真にハイスクールベースボールをスポーツとして考えるのならば、未成年のアマチュア選手の健康を最優先とする制度(ルール)を創設しなければいけない。高校生を酷使するのがセンバツや夏の甲子園の「伝統」ならば、そんな悪弊はいますぐにでもやめなければいけない。高校野球は日本の大新聞が販売促進で開催するイベントだ。大新聞は高校生の健康をどう考えているのか。


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