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2006年01月08日(日) ヴェルディ崩壊

J2に降格した東京V――主力選手の流出が止まらない。降格クラブの選手流出は宿命とはいえ、このままの戦力で固定ならば、東京Vの今季J1昇格は難しい。J2で昇格を争うと見られる、神戸、柏、鳥栖、仙台、山形より上位に留まることは至難の技ではないか。ラモス新監督の船出は厳しいものとなった。
1月7日現在、FWワシントンの浦和入り、MF・主将の山田卓也のC大阪入り、ジウの退団、戸田和幸の広島入り、小林大悟の大宮入りが決まり、小林慶行の大宮移籍が濃厚、DF・米山篤志の川崎入り、相馬崇人の浦和入りが決まっている。
主力で残留濃厚なのは、FW平本一樹、森本貴幸、MF・戸川健太、林健太郎、柳沢将之、町田忠道、根占真伍、平野孝、玉乃淳、DF上村健一、GK高木義成くらいか。GKを除くフィールドプレイヤーの10選手程度がチームを出て行くことになるから、チーム崩壊と言っていい。
筆者は、ラモス氏が監督就任するのならば、若手有望選手は東京Vを出たほうがベターだと、当コラムで書いたので、相馬崇人、小林大悟、小林慶行の移籍は喜ばしいと思っている。
新生ヴェルディは、クラブ側としても主力選手の退団のままシーズンを迎えるわけがない。報道では、日本人Jリーガー数人、ブラジル人3選手の補充が決定しているといわれている。とはいえ、流出と流入を比べれば、戦力低下は明白だ。
東京Vに残る主力選手のうち、筆者が移籍を勧めたいのは、FWの平本一樹だ。平本には、J2東京Vで常時出場、J1のどこかのクラブでレギュラー争い――の2つの選択肢がある。筆者は、平本に後者の選択を求めたい。彼にはDFの裏を狙うスピードがあるが、新体制・東京Vの指導者たちは、おそらく、平本の持ち味である縦のスピードを生かしきれないだろうから。東京Vの新指導者たちは、おそらく、ボール保持率にこだわるだろう。そうなれば、平本の持ち味は消えてしまう。平本には、レギュラーFW定着に挑戦してもらいたい。清水(マルキーニョス)、千葉(ハース)、大宮(トゥット退団の補充もしくは桜井)あたりから、オファーがあればいいのだが。( )内は平本とレギュラー争いをするであろう選手。


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