Sports Enthusiast_1

2005年07月24日(日) 折り返したJ1

Jリーグは連戦が終わり、再び、休戦に入る。折り返しを過ぎたところなので、課題が多かったクラブにとってこの休戦期間は、その克服の絶好の機会となるはずだ。
3試合も大量失点による大敗を屈した東京Vの次期監督として、元清水監督のぺリマンが就任するらしい。とりあえず筆者が反対したラモスの監督の芽はなくなって、まずは賢明な選択だとは思うが、ぺリマンに期待できるかとなると、疑問符もつく。その理由は2つある。ぺリマンの指導理念がイメージできないことだ。清水時代、どのようなサッカーをやったのか、筆者の記憶に残っていない。もちろん、このことは筆者の記憶力の悪さに起因するものであって、ぺリマンが悪いわけではない。もう1つは、ぺリマンがいかなる人材を発掘し育成したのかも記憶がない。この2つについては、ご存知の方より、ご教示をいただきたい次第だ。
千葉は過激な攻撃重視=2バックを修正し、3バックに戻して守備を安定させた結果、2連勝した。おそらく、この流れを後半に向けて持続するだろう。順位はさらに上がるだろう。
浦和は切り札エメルソンの移籍、アルバイの放出で外国人枠2つが空いたところに新外国人を補充した。2人ともどんな選手なのか情報がないので、評価を控える。
好調鹿島も外国人を補強するらしい。優勝に向けて万全の体制づくりか。
これ以上戦力を補強できないくらい選手が余っている磐田は、コンビネーション醸成の絶好の機会。磐田の最大の課題はFWの安定につきる。ゴンが先発するようなら、チーム改造は遅れるばかりだ。
J2落ちの最有力候補の神戸は、現体制では強化に時間がかかりそうだ。どうせJ2に陥落するのならば、もっとトライアルしてほしい。指導者選び、補強、戦術選択等々すべてが中途半端。J2に落ちて、一から出直したほうがいい。
Jリーグとは関係ないが、監督といえば、フランスリーグマルセイユの監督を解任されたトルシエが、アフリカのナイジェリア代表監督に就任した。アフリカでは、代表監督として実績あるトルシエだけに、期待される。
来日するマンチェスターユナイテッドのファーガソン監督が、A新聞にコメントしていたけれど、ファーガソンも指導理念の一番に「規律」を挙げていた。ルシェンブルゴもレアルマドリードの監督に就任したとき、同じように「規律」を強調していた。ベンゲルもヒディングもレオンもそうだ。グローバルに活躍する多くの監督が「規律」を強調する。「創造性」「自主性」という言葉は見出せない。サッカーがチームプレーである限り、規律(組織)があり、その下に自由や創造性が帰属する。何度も当コラムで書いてきたことだけれど、日本の一部ジャーナリズムはいまだに、そのことを理解していない。早く目を覚ましてほしい。


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