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2004年09月24日(金) もとにもどったか

スト直前で、機構(NPB)と選手会が7項目で合意した。その骨子を見てみよう。
(1)NPBは2005年シーズンにセ、パ12球団に戻すことを視野に、(新規参入球団の)参加資格の審査を進める。
(2)審査は審査小委員会が担当、1か月をめどに答申する。
(3)加盟料・参加料を撤廃、預かり保証金制度を導入。
(4)小委員会の審査過程を透明化。
(5)来季参入が可となった場合、NPBはその参入が円滑になされるように協力。
(6)分配ドラフトへの新規参入球団の参加を認め、戦力均衡を図るために協力する。
(7)NPBは、選手会との間で、プロ野球構造改革協議会(仮称)を設ける。
7項目中、注目すべきはもちろん(1)で、来シーズンの体制は、今シーズンと変化がないことになった。近鉄・オリックスの合併で1つ減ったかわりに、ライブドアーあるいは楽天がオーナーとなる1チームが加わるわけだ。来シーズンのパリーグはおそらく、新チームの動向に注目が集まり、今シーズンよりは盛り上がるだろう。6チームならばプレイオフも継続となる。
なお、話題の交流試合については触れられていない。
こうなると、ライブドアー、楽天、どちらの加盟申請が認められかに興味が移ってしまったが、それについては、(2)の審査小委員会が審査を進めるという。(4)で審査過程の透明化がうたわれているので、同委員会の委員をだれが何を基準として任命するのか、同委員会がどのような審査基準を設けるのか――といったところがポイントになる。
今後の展開としては、同委員会の立ち上げは遅くとも、10月上旬。そこで審査基準を策定するから、審査開始は10月中旬からだろう。約1カ月間の審査を経て、結果発表は早くて11月中旬以降。それを受けて、新球団はチームづくりに着手することになる。キャンプインは来年の2月だから、約3カ月間で監督、コーチ、選手、スタッフを集めてプロ野球球団としての体制を整えなければならない。
選手集めの手段としては、近鉄・オリックスの分配ドラフト、新人(ドラフト、自由枠)、金銭トレード、外国人などか。たった3カ月でプロ野球チームがつくれるものなのか、素人の私にはわからないが、急造チームの実力は未知数だが、話題性、同情、地元の支持などで1年間は順位に関係なく、観客動員が期待できる。
さて、プロ野球はスポーツだから、もの珍しさで集客しても内容がつまらなければ、早晩球場に閑古鳥が鳴くことになる。新規参入候補の1つである楽天は、Jリーグのヴィッセル神戸では、トルコのイルハン選手の獲得がサプライズだった。しかし、イルハンは2〜3試合Jリーグの試合に出ただけで帰国してしまった。楽天は、外国人選手及び代理人に手玉に取られ、かなりの月謝を払ったようだ。もちろん、プロ野球で同じ失敗を繰り返すわけにはいかないから、サプライズはない。おそらく、地味な立ち上げになるだろう。もう1つのライブドアーについては、何をするか予測がつかない。
新球団に選手を供給できる有力な既存球団といえば、読売をおいてほかにない。パリーグから獲得した、清原、ローズ、小久保、工藤、シコースキー、前田をパに戻してもいいし、セからは、かつてのホームラン王・江藤(広島)を放出してもいい。江藤の実力ならば、新球団の4番を打てる。読売が新球団に協力して有力選手を放出すれば、新球団の形は円滑に整えられる。
フランチャイズは仙台が有力視されている。Jリーグのベガルタ仙台(今シーズンは2部)が成功をおさめているところから、プロ野球もいけという読みか。人口100万の大都市だから、もちろん地元に根付けば、近鉄よりは集客するだろうが、黙っていても地域住民が球場を訪れるという甘い考えは禁物だ。集客は、球団の努力如何だろう。


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