大魔神佐々木が引退するという。スポーツマスコミは大騒ぎだが、私は驚かない。私は、このコラム(4月20日)で、日本球界に戻ったばかりの佐々木のフォームの異常を指摘した。そのときの登板は読売相手だったが、読売の打者が打てない理由がわからなかった。素人の私にも佐々木のフォームの悪さがわかったくらいだから、大リーグを離れた時点で、佐々木の身体に異常があったと思ったほうが自然だ。身体のことは本人しかわからないと言うとおり、そのとき、佐々木に身体的異常があったとは私は思わなかった。しかし、あれから4ヶ月過ぎた今、自分の身体がもはや制御不能であることを佐々木本人が自覚したのだろう。 フォークを決め球にする投手の寿命は、短いような気がする。野茂も限界のように伝えられている。フォークボールは大きな武器だが、投手の肩や肘などに負担をかけるのならば、自覚的に封印してもいい。短命を覚悟でフォークに活路を見出すのか、それとも、フォークを封印して投手生命を長く保つか――どちらもスポーツマンの生き方なのだから、選手が選択すればいいのだけれど、私はフォークを投げる投手があまり好きではない。佐々木は、もし彼がフォークを投げなければ、並みの投手で終わったのか。
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