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2003年10月20日(月) アルディレスの魔術

東京ヴェルディが柏に勝って首位に踊り出た。ここ数年低迷していたこのチームをどうやってアルディレス監督は立て直したのだろうか。
まずいえるのは、FWのエムボマ、MFのラモン、DFのロペスの3人の外国人がチームの芯となり、若い選手にとてもいい影響を与えていることだろう。とくに若手FW・平本の成長はエムボマの影響が強いと思う。外国人の補強という面では、浦和と東京Vは成功したチームだといえる。
二番目は、移籍してきた日本代表クラスの三浦(元・横浜)、平野(元・名古屋ほか数チーム)のがんばりだ。とくに、ここ数試合における、平野の左サイドでの運動量は目を見張るものがある。ベテラン二人のシエイプアップが東京V好調の要因といえる。
個人の能力が高いことはチームが勝つための必要条件ではあるが、十分条件ではない。ベテラン選手を鍛え直し、体調を維持できる練習をさせることが監督の務めだ。そして、チーム戦術の徹底も欠かせない。戦術は相手次第だから、試合ごとに変わってくる。たとえば、柏戦では、引いた相手に対して、左サイド平野、左SB三浦が上がっていってチャンスを広げていた。その結果が1点目の三浦のロングシュートにつながった。2点目は、今度は逆サイドのMF(右サイド)の山田(先発は右SB)がヘッディングでつないだボールをFWのエムボマが決めた。終わってみれば、当たり前の作戦のようだが、イメージどおりの結果を出せるところがすごい。
一方、堅守の柏だが、プレスが効いたのは序盤のみ。東京Vの早いパスに疲労を蓄積させてプレスが緩み、チーム全体が下がりだしてしまった。これでは勝機は薄くなる。柏は運動量で東京Vに負けていた。
サッカーはfootballという。足で蹴るからフットボールだと思われるが、サッカーほど総合的な脚力がものをいうスポーツはない。まず、長時間動けるスタミナ、相手を抜いたり相手に追いついたりする瞬発力や速さ、ボールを扱う技術、そして、シュート力=強さ――脚力のすべてが求められるのだ。そのどれかが欠けていれば、通用しない。サッカーとは、脚力の総合力のスポーツだ。
さて、低迷する日本代表だが、いまの代表選手中とりわけ中盤で、速さという武器をもっている選手は三都主だけだ。いまのJリーグで三都主を上回る攻撃的左サイドは見当たらない。しかも、彼はいまが上り調子の選手の一人。繰り返しになるが、06年W杯予選に向けては、三都主を武器にした代表チームの構成を考えるべきなのだ。彼が欧州に行っているかいないかは関係ない。もたもたした「黄金の中盤」の構成では、アジアでも勝てない。
選手の能力を見極め高め、チーム力をアップさせることも、優秀な指導者の条件だ。「黄金の中盤」=[中田、俊輔、小野、稲本]の4人がピッチ上に同時に立つ必要があるとは思えない。欧州選手=チーム構成員は必ずしも一致しない。日本代表選考基準は、�.好圈璽畢▲僖錙辞1親偉稔ぅ謄�ニック�シ亳魁宗修箸い辰燭箸海蹐世蹐Α�とくにサイドのできる選手には、この基準でもう一度、選考をやり直す必要がある。Jリーグの監督のなかで、アルディレス、オシム、ネルシーニョなら、それができる。


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