Sports Enthusiast_1

2003年06月30日(月) 何度も同じ事を

書く。南米=ラテン=個人技=華麗なパス回し…。現代のサッカーでは南米に対する昔のイメージは通用しない。南米の選手たちがそうした技術に長けていることは認めよう。あるいは、ゲームの各所でそのような場面を見ることもある。しかし、たとえばコロンビアのクラブチーム「インディペンディエンテメデジン」が得意なのはカウンター攻撃であり、守備は堅いし激しい。ブラジルの「サントス」はCBに190センチ級の2タワーを擁し守りを固めている。サントスのユニホームを北欧のチームに交換したら、きっと、守備陣だけを見れば北欧チームだと思うだろう。もちろん、攻撃陣のファビーニョ、ジエゴの個人技を見れば、あ、サントスだと思うのだが。アルゼンチンの「ボカジュニオール」はゴールに向けた直線的な動きが得意である。攻撃も守備も激しい。前回も書いたように、南米サッカーは、多民族国家という土壌に育まれた、「融合」なのであって、一言で括ることができない。
欧州の新興勢力の1つ、トルコはどうか。日韓大会でベスト8をかけて日本と対戦したのだが、あの試合の敗因をトルシエ采配だと主張したサッカー関係者が多かったが、明らかに実力差であった。なによりも、攻撃ではスピード、すなわちゴールに向かう速さ、そして堅い守備が特徴だった。
なにが言いたいのかといえば、これからの日本代表にもっとも必要なのは、スピードと堅い守備。これが課題であり、どちらも不十分である。とにかく、甘い。コンフェデ杯でみせた甘さ、日本でのアルゼンチンとの親善試合で露呈した守備の弱さ、遅さ、甘さ。日本代表の守備陣は、おそらくコンフェデ杯出場チームの中で、ニュージーランドに次いで悪いのではないか(全部のチームを見ていないので、想像だが)。
コンフェデ杯の結果の総括として、ジーコ監督の指導力に疑問符がついたが、当然である。日本代表選手をそれなりに実績のあるものとしてジーコ氏は扱おうとしているが、まったくの見当違いである。アウエーに出れば日本代表のいまの守備陣は通用しない。中盤を含めるならば、ヒデと稲本以外の守備は機能していない。まず、激しさ厳しさが欠けている。汚いタックルをしろ、と言っているのではない。今回のコンフェデ杯で日本は「フェアプレイ賞」をもらったらしいが、いらない賞の1つである。こんな賞を国際大会でもらわないでほしい。アマチュアではないのだから。日本がこんな賞をもらわなくなったとき、激しくて堅くて強い守備ができるようになっているだろう。激しさを日本代表に与える指導者として、ジーコ氏は不向きである。現役時代のジーコ氏はテクニシャンとしての実績をもっているが、守備に関してどのような哲学をもっているのかがわからない。
現代サッカーは守備が基本。それが弱点の日本代表。ならば、守備がわかる指導者を連れてくるのが、サッカー協会の仕事だろう。


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