Sports Enthusiast_1

2003年01月18日(土) 土俵入り専門横綱

久々に大相撲を見た。問題の貴乃花が出島の出足を受けきれずあっさりと負け。テレビ解説者の「やっぱりね」の連発がすべてを物語っていた。「やっぱりね」には、まともにやれば結果はわかっているよ、という専門家の述懐だ。素人でも「やっぱりね」に同感だろう。
巷の声は、「土俵入りが見られないのはさびしい」というのが多いらしい。ならば、弓取と同じように、問題の貴乃花を土俵入り専門にしておけばいい。
毎度の繰り返しになるが、格闘技において「怪我」をしている相手をまともに攻めるのはタブーである。怪我をしている者は戦いを放棄して欲しい。それが格闘家の本当の気持ちのはずだ。怪我をしている相手に勝っても、うれしくない。お互いが最高のコンディションで最高のパフォーマンスを競う。我々見る側がその戦いを応援し結果に一喜一憂する。これが勝負(スポーツ)の原点である。
とはいえ、勝った出島を攻められない。今場所好調の出島といえば、怪我、病気のため大関から陥落した力士。今場所の好調は再浮上のチャンスなのだ。だから、出島ほど問題の貴乃花に引導を渡すに、適役の力士はいないのである。相撲はスポーツではないので、前の場所のように、この先、問題の貴乃花が勝ち続ける展開もあり得る。それで喜ぶ客がいるのならそれでもいい。けれど、私は力士が最強の格闘家であるという持論を捨てていない。だから、これまで猛稽古で鍛えてきた力士全員のプライドを守るためにも、貴乃花は今場所休場・引退したほうがいい。。貴乃花の肉体が、故障、出場、故障のパターンから逃れられないことがわかったからだ。


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