Sports Enthusiast_1

2002年10月27日(日) 頼りすぎ

浦和vs東京ヴェルディ(浦和のホーム)は、延長Vゴール・0−1で東京ヴェの勝ち。決勝ゴールはDF米山のロングシュート。90分間では0−0の引き分けだ(繰り返すが私は延長Vゴール制度を認めていない)。この試合、熱戦・接戦と見るか、お互いミスの多い凡戦と見るか難しいところだ。が、これだけはいえるという部分は、勝った東京ヴェも負けた浦和も、ブラジル人エースに頼りすぎている、ということだ。特に東京ヴェは「エジムンド依存症」といえるくらいひどい。エジムンドがすぐれた選手であることは間違いないが、GKを除く全選手が、エジムンドにボールを預けて「よろしくお願いします」では、プロとはいえない。
東京ヴェは、エジムンド効果で、後期は優勝圏内にある。一人のプレイヤーの加入でチームの順位がここまで変動した例をあまり聞かない。Jリーグのレベルとはこんなもの、という醒めた見方もできるだろうし、エジムンドの力がぬきんでている、という好意的な見方もできる。私の見方は後者である。いまのエジムンドなら、セリエAのレジーナ(中村俊輔が移籍した)でも同じような活躍をしたと思う。それだけ、コンディションがいいし、モチベーションが高い。その理由は何かは、情報不足でわからないのだが。
一方の浦和のエースはエメルソンだ。エジムンドほどの実績はない。彼はいわば、Jリーグで育ったエースである。この日のエメルソンは切れが悪く、決定的な場面が少なかった。エメルソンを抑えた東京ヴェのDFがよっかたのだ。そして、問題は浦和のスリートップ(今日はトゥットの代わりに田中)の一人、永井。前にも書いたとおり、永井は好不調の波が激しい選手。今日は切れのない不調のサイクルのようで存在感も薄かった。
浦和が得点をあげられなかったのは、永井の不調、トゥットが出場停止だったため、浦和の攻撃力が鈍ったこと、加えて、中盤の押し上げが弱かったことが挙げられる。エジムンドへのマークで、守備的にならざるを得なかったのかもしれない。とにかく、サッカーというのは難しいスポーツである。


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