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2002年10月13日(日) 絶妙のワンツー

浦和が京都に完勝した。先行したのは京都だった。ロングボールで浦和のプレッシャーを避け、上野、黒田のポストプレーからこぼれ球を狙う作戦が浦和を苦しめた。また、京都の守備陣も密着マークでエメルソン、トゥット、永井の3トップを封じた。そんな序盤、サイドからの低いセンタリングで京都が先取点を奪った。
先行された浦和が京都の守備を崩したのは、芸術的なワンツーから。基点は永井だった。最初の1点はエメルソンのトゥットへのクロスボールが注目されるが、永井がエメルソンへ絶妙のワンツーを出したからこそ、エメルソンがフリーになったのだ。2点目も永井からだった。
永井という選手は好調・不調の波が激しい。いいときは、天才かとも思われるくらいのラストパスを出したりシュートを決めたりする。かと思えば、いるのかいないのかわからないくらい、目立たないときもある。
A代表に選ばれたこともあったと思うのだが、目立った活躍はない。このまま消えてしまう選手なのかなとも思ったりした。
でも、永井の活躍はエメルソン、トゥットのブラジル選手の才能に負うところが大きい。とくにエメルソンの並外れたスピードが永井のイメージを現実にしている面がある。
エメルソンは非凡な選手だ。ぜひ、ブラジル代表に選ばれて欲しい。ジーコが推薦してくれるといいのだが。Jリーグで育ったブラジル代表というのは悪い話ではない。ブラジルのいい選手がJリーグを目指して増えれば、日本サッカーのレベルも上がるというものだ。


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tram