Sports Enthusiast_1

2002年09月17日(火) 先が見えない

読売が連敗したときには、このままずるずると首位をヤクルトにあけ渡すと思っていたのだが、予想は外れて読売が優勝街道を順調につき進んでいる。
休場あけの貴乃花は、私の予想ではいまごろは休場しているはずなのに、これまた、優勝戦線に踏みとどまる勢いだ。スポーツ界におけるの2つの大きな人々の関心事について、私の予想は外れてしまった。
うーむ。外れた以上反省するしかないのだが、納得がいっていない。とくに貴乃花については、なおさらだ。私が今場所の展開として挙げなかったのが、「横綱はかくも強い」という考え方だ。怪我で1年間休んだって、平幕や小結・関脇程度には負けないよ、横綱の権威は絶対なんだよ、というものだ。いま思えば、そういう考え方も確かにある。スポーツを越えた権威主義の世界だ。権威主義になじむことも人の習性の1つではある。それで安心するのだ。
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ところで、昨夜、読売vs横浜のテレビ放送を後半、ちょっとみた。場面は8回裏ぐらいのところで打者は松井。ランナーは一人いたかもしれない。そこで横浜の投手が投げたのがデッドボール。解説者(元投手)があきれて、「それにしても、ひどい投球ですね」とため息をついていた。放送席でみていても、専門家には故意か否かがわかるのである。幸い投球は顔面・頭部ではなく、松井の腹部あたりに当たった。松井も憮然として投手に歩み寄ったところを審判に止められた。
またしても横浜である。横浜の監督はそっこく辞めるべきである。こういう投球を指示する監督が存在することは、プロ野球を退廃に導く。投手がやったのだから関係ない、ではすまされない。大リーグの石井が打球を頭部に受けたシーンは衝撃的だった。それとほぼ変わらない速度の投球に打者は向かっていく。投手が故意にぶつければ、打者は避けられない。故意であれば傷害罪が成立する。
横浜の指揮官がスポーツともっとも遠い存在である、ということはすでに書いた。松井(松井でなくとも)に対して二度も危険球を投げさせるような監督を野放しにしていてはいけない。
横浜という街は、さわやかで若々しく、スポーティーなイメージをもっている。住んでいる人も都会的でスマートでクリーンという感じだ。球団としての横浜は、そのイメージとほど遠い。指揮官のイメージが暗いからだ。横浜の監督は、野球界のみならず、横浜という街のイメージまで壊している。


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