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2002年04月13日(土) サッカーはスタミナだ

東京ヴェルディ(以下東京V)の監督が「休養」した。W杯イヤーに開幕から連敗では、解任されてもしかたがない。ではなぜ、「休養」なのか―、わからないところである。東京Vというクラブには、後任の監督を見つける能力がないのではないのか。やっぱりこのクラブ、解散が望ましい。
東京Vの「休養」中の監督については、前から現代サッカーを理解していないと批判し続けてきたので、解任は結構なことである。ボールさばきが「うまい」選手ばかりを集め、パワーアップ、プレスのスタミナを求めない。
守備の要、中沢がマリノスに去った後の補強もしない。中沢が東京Vに愛想をつかして出て行ったのも理解できる。
前線にポストプレイを求めない。押し上げる時間がないから、攻めの組織がつくれない。ボールを足元でもらってゴール前にドリブルしてシュートなんてプレイは、いくらJリーグでも通じない。これでは、「シーズン勝ち星なし」という記録をつくるかもしれない。
まずクラブは、いい指導者を探し、選手を鍛えなおし、間に合わなければ補強をする。スペインリーグのビデオでもみて、ホームでの戦い方を習得せよ。次の試合など考えずに、泥臭く、スタミナが切れるまでのプレッシングサッカーを実行し、まず、ホームで一勝をめすことである。スタミナが切れるようなら、練習が足りないのである。パスやシュートやシステムなどいわず、体力をつけて出直せ。
東京Vに比べれば、名古屋を任されたベルデニック監督の手腕はみごとである。今日の柏戦の前半を見た限りであるが、彼のサッカーのコンセプトがはっきりとチームに浸透していることがわかる。まずボールを奪ったら、選手はスペースに向けて走り出す。これは解説の金田氏がいいところで説明していたので、素人にもわかりやすい。足元のパスはまず使わない。攻撃と防御の切り替えが速い。ゴールへ向けて最短時間で走るのである。もちろんボール(パス)のほうが速いのだから、スペースに出た選手は後ろから出たパスにあいさえすれば、ビッグチャンスとなるのである。ただ、これを実践するにもやはり体力が必要である。
京都vs札幌もいい試合であった。下位同士のC級対戦などと馬鹿にしてはいけない。どちらも鍛えられていて、90分以上の激しい試合でもスピードが落ちなかった。結果は、例によって気に入らないVゴールで京都の勝ち。ホームの札幌は気迫で善戦したが、90分引き分けが精一杯であった(国際ルールでは勝ち点1)。早くVゴール制度を撤廃してください、川淵さん。


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