JI開幕全試合でホームチームが勝ったようだ。繰り返しになるが、望ましい結果である。ホームとアウエーが交代する時節の結果を見たいものだ。 アウエーで苦しみながら勝ち点3を上げたチームが優勝戦線に残り、ホームで負けたチームが下位に落ちる。当然、地元から見放されて人気がなくなるわけだ。そこで翌年は補強して、巻き返しを図る。トップクラスを維持するのは財政的に余裕のあるビッグクラブのみ。 でも、弱小チームがビッグクラブをホームに迎えたとき、激しいプレスで牙をむき、撃破することが起こり得る。万年下位でも、地元チームがホームで勝利を収めれば、サポーターから熱狂的な支持を得られるという構図である。 この構図が日本に定着すれば、Jリーグの将来は安泰である。が、全国人気の「巨人軍」を志向すれば凋落する。読売が描いた、ヴェルディ=巨人の公式はサッカーには通じない。サッカーは地元というミクロコスモスと、世界というマクロコスモスがあって、その中間に意味がないからである。
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