なんとかなるさ
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2005年08月18日(木) 変化するとき

普段ならプリント1枚読むのもめんどくさいと思う私ですが、今は時間がたっぷりあるので少しづつ本を読んでいます。新しい本を何冊か買ってお金がなくなってきたので、本棚で埃をかぶっていた本をひっぱりだしてきました。

私は高三の十月という、どう考えても手遅れな時期に大学受験を決めました。付属の高校に通っていて、特にやりたい事や将来の夢がなかったので、その時まではみんなと一緒にそのまま大学にあがってしまえばいいや、とのんびり考えていました。あまりにものんびりしすぎていて、内部進学したくないと真剣に考えるようになってから決断するまでに、だいぶ時間がかかりました。その時、決断するきっかけのひとつになった本を久しぶりに手に取りました。

スペンサー・ジョンソン著の「チーズはどこへ消えた?」という本です。自分で買った本ではないのですが、ぬるま湯にどっぷり浸かって身動きがとれなくなっていた私に勇気を与えてくれました。この物語はすごく簡単に短時間で読めるのに、新しい一歩を踏み出すためのとても大きな勇気になります。話の内容を簡単に言えば、それまでたくさんあったチーズがなくなった時、二匹のネズミと二人の小人がその変化をどのように受け止め、どのような行動に出るか、という物語です。その中に、

「チーズがないままでいるより 迷路にでて探したほうが安全だ」

とありました。
この言葉を見たとき、ただなんとなく大学に入って興味の無い勉強をし、文句を言いながら毎日毎日ただ通うよりは、好きなことを勉強するために外の世界に出てみたほうがおもしろいのではないだろうか。そう思えるようになりました。

進路を決める時周りからだいぶ反対され、今でも私の進んだ道はあまり喜ばれていません。他人に言うと驚かれるし、ばかにされる事さえあります。それでも私は自分で決めたことが間違っているとは思いたくありません。チーズがなくなっても変化を認めず、なくなったチーズをただ待ち続けていた時の自分より、迷路にでて新しいチーズを探しに走り回った自分自身や、それによって得られたたくさんのことの方がずっと好きだからです。

これからもたくさんのことがどんどん変化していきます。そのたびに迷路にでていくことに不安を感じ、その場に立ち尽くしてしまうこともあると思います。でもそんな時はチーズの物語を思い出し、過去にしがみついて変化を拒むのではなく、変化を受け入れて迷路に飛び出し、新しいものをみつけるために試行錯誤していきたいです。


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