職業婦人通信
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2006年10月02日(月) |
ゴク潰し、大阪へ行く |
昨日は大阪へ出張にでかけた。
日帰り出張のため朝早い早い。 5時に起きて6時過ぎの新幹線に乗車せねばならぬ。
朝に弱い私にとっては 拷問にひとしいスケジュールであったが フラフラになりながらも 無事、指定された新幹線に乗ることができた。 席は上司の隣である。
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バタバタと家を出たので文庫本を忘れ 時間がなかったので新聞も買えず 2時間半、何もすることがない。 当然、禁煙車なので煙草も断たれ 活字中毒者なのに読むべき活字もない。
しばらくは電光掲示板の◇毎日新聞ニュース◇ を眺めていたが、あっという間に飽きた。 (ところで電光掲示板のニュースは なにゆえ、ああも不自然に短いのであろうか)
寝るしかないべ。 と思ったのに、 上司が9月定期人事異動の 噂話を語りだし、寝るに寝られない空気が 漂いはじめてしまった。
上司「○○さんが××課の新しい課長になるんだってさ、 で、玉突きで▲▲さんが出されるワケだな」
千代「ハァ・・・玉突きで・・・そりゃ大変な事故でしたなぁ・・・」
私のあまりに適当すぎる相槌に気づく気配もなく 上司の話は 富士山が見えなくなる頃になっても ノンストップで続くのであった・・・
結局、強引に眠りについたのは 京都あたり。
気持ちよく睡眠に入ったと思ったらあっという間に 上司から 「おい、新大阪だよ」 上司に起こされるダメ部下ですいませんねぇ課長。
日帰りの強硬出張だったこともあり スケジュールは相当ハード。 昼ごはんさえ食べる間もなく あっという間に帰りの新幹線の時間が迫ってきてしまった。
「課長・・・お腹すきましたねぇ」 「そうだなぁ・・・せっかくだしなぁ、大阪のお好み焼きでも食べるか」
という問答があり、やっとごはんにありつけそうになったのが 夕方の17時。 帰りの新幹線まであと45分しかない・・・
が、上司は力強く 「駅の構内にオレが知ってる店があるから、そこで急いで食べれば大丈夫」 と言い放ったのである。 課長!私、どこまでもアナタについていきます・・・!!
頼れる上司にすっかり心酔しつつ 駅構内を歩いていくと 「あ、そこそこ!!」と上司が叫んだ。
あ・・・
たしかにお好み焼き屋だけど・・・
そこって
「ぼてじゅう」じゃん・・・
ぼてじゅうだったら大阪じゃなくたって 全国どこでも食べられるよ!!課長っっ!! 帰りに新宿でも食べられるし・・・ あたしゃ、こないだまで住んでた立川で しょっちゅう食べてたよ課長!!
と、思っても もちろん部下としては そんなこと、言えるはずもなく
上司が 「おっ、ここここ、『ぼてちゃん』」
などと間違った店名を口にしても
「課長、『ぼてちゃん』ちゃうでー『ぼてじゅう』やでー」(←なぜか関西弁)
とは、もちろん口には出さず 心で強く念じるのみで笑顔をたやさなかった。 なんて素晴らしい部下だ(自賛)。
こうして、 45分しか時間のない中で モダン焼きをビールで口に流し込みつつ 上司の 「やっぱり大阪のお好み焼きは東京よりうめぇなぁ」 という言葉にも笑顔で 「ほうですねぇ」 と返し(口にモダン焼きがいっぱいに詰まってて他には何も言えず)
結局時間がなくなって 口いっぱいにモダン焼きが詰まったまま 新幹線に飛び乗るハメになったのである。
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とはいえ モダン焼き、おいしかったです、課長。ご馳走様でした。
ただ・・・課長、ひとつだけ言わせてもらってもいいっすか?
帰りにビールを飲みながらゴキゲンでラジオを聞くのはいいんです。 でも、耳にイヤホンつけたまましゃべるもんだから すっごく大声になるじゃないですか。 それって周囲の人のメーワクになるんですよね。
そんな大声で また、行きの時と同じ定期異動の話をしちゃマズイんじゃないですかね?
周囲の座席の人はみんな、 うちの会社の異動のこと知っちゃいましたよ。 興味ないのに。
そのうえ やっと寝たと思ったら もんのすごい高鼾で。ええ。 新幹線の窓ガラスも割れんばかりの高鼾でしたよ。
でも・・・ こんなゴク潰しのダメ部下を いつもおおらかに許してくれて 千代子はいつも心の中で頭を下げてるんですよ。 すいません。もっと有能な部下だったらよかったのにね。
これからもきっとゴク潰しだと思いますが 今後ともよろしくお願いします。
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