職業婦人通信
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2005年07月11日(月) |
さまよえるスモーカー |
私は煙草を吸う。
うちの会社は分煙。 いままでは各フロアの 空気清浄機(映画館とかによくある焼肉ロースターみたいなやつ) のあるコーナーで 吸って良いことになっていた。
私とて 煙草吸いがどれだけ世間様にケムタがられ、 嫌われているかは知っているので 喫煙コーナーから一炊のケムリも漏れぬよう 気を使いつつ、一日に10本ほどを ひっそりこっそりと吸わせていただいていたのである。
ところがある日、 煙草を吸わない役員がやってきて 「役員フロアは禁煙とする」 と申し渡したため 千代子のいる役員フロアは全面禁煙となってしまった。
とはいえ、違うフロアに行けば喫煙コーナーはある。 男性の同僚で喫煙者たちはみな、面倒くさいとブツクサ言いつつも 1階下のフロアで喫煙しはじめた。
しかし、が、しかし。
1階下のフロアは「女子禁煙」。
男性は喫煙コーナーで煙草を吸ってもよいが 女性は吸ってはならないというのである。 もちろんこのような性別による決まりごとなど 社則にあるわけではなく 昔ながらの不文律であるわけなので 心底バカらしいと思えてならないのだが 私にそれをブチ壊すほどの気概はない。
そのフロアの女性で喫煙するものたちはみな 更衣室でこっそり吸っており 「千代子ちゃんもこっちで吸いなよ」 と、共有灰皿を差し出してくれさえしたのであるが
更衣室でこそこそ吸ったって 煙草がちっともウマくない。
おまけに 吸わない人にとって、更衣室で煙草なんざ吸われた日には 更衣室が臭いわ服に匂いがつくわで大迷惑なんじゃないのだろうか。
こうして 屋上の片隅でこっそり吸ったり 数階下のフロアまでわざわざ出張したりと さまよえる日々が続いているのだが
違うフロアで吸ってると 「どうしたの?なんでここで吸ってるの?」 と色んな人に聞かれ いちいち説明するのが面倒このうえないので
結果的には本数が減った。
健康のためには良いのかもしれぬ。
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