職業婦人通信
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2005年03月22日(火) ミッドナイト沖田総司 その2

(これまでのお話)
約10年ぶりの歯医者で
親知らずの抜歯(虫歯により)を宣告された千代子。

痛いと評判の抜歯に対する恐怖は
いや増すばかりであった・・・

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親知らず抜歯の経験者に聞いた情報を集計してみると

○麻酔注射が痛い
○麻酔の後は口が痺れてご飯食べられず、酷い場合はよだれが垂れる
○抜歯は死ぬほど痛い
○歯を割って抜歯する瞬間、骨を折る音がする
○麻酔が切れた後はさらに痛い(眠れなかったとの証言多数)
○腫れたり、熱が出たり、血が出ることも

という悪い情報ばかりで、「痛くなかった」などという話は一切なく
唯一の良い情報といえば

○上顎の親知らずを抜歯するほうが下顎の抜歯より痛くない

という、「ホントかよ!?」と言いたくなるものくらい。
(今回私が抜歯するのは上顎)

こうしてついに数日後、
千代子は蹌踉とした足取りで
歯医者へと向かったのである。

歯医者は
「じゃ、麻酔かけるからねー」
と、妙に嬉しげな態度で椅子を倒し、

緊張のあまり硬直しまくっている千代子の口をこじあけて
麻酔注射を・・・ブスっと・・・

・・・・・。
・・・・・・・・あれ?
別に・・・あんまり痛くないんですけど・・・

麻酔注射は予想よりもはるかに痛くなかった。
インフルエンザの注射程度というか、ちょっとチクっとしただけである。

しばらくすると口の奥が妙な感覚になってきて
歯医者が奥歯をコツコツ叩いても何も感じなくなり、

「じゃあ始めますから口をおーーーっきく開いててねー」
と言われて口をおーーーーーっきく開いた後も

歯医者がガツガツ親知らずを割り、
ぐいぐい引っ張って摘出するに至るまで
(見えないから工程は想像するしかないけど)
私は「なんかやってんなぁ」くらいの感じで
まったく、ホントに痛みを感じなかった。いやマジで。

痛かったのといえば、歯医者に口をおーーーっきくこじあけられ、
クチビルがちょっと切れて血が滲んだことぐらいである。

所用時間はたったの30分足らずであった。

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しばらくは口の奥にうっすら血の味がしていたものの
歯医者から会社に戻った頃には
そんなこともなくなり、まったくのノーダメージ。

眠れないほどの激しい痛み、歯茎の腫れ・・・などの
恐ろしい情報を鵜呑みにしていた私には
ちょっと拍子抜けするくらいのあっけなさで

1時間後にはラーメンを食べ、
会議でも普通に発言し(麻酔の影響はまったくなかった)
社会生活には何の支障もないままに
その日を無事終了したのであった。

(でも続く)


千代子 |MAIL
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