職業婦人通信
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2004年07月27日(火) |
オナラをこいたらサヨウナラ(後編) |
ナルシストなのに 必ず一定の場所に来るとオナラをこいてしまう男、ナルシタ君(仮名)。
屁害に悩まされた一部の女子社員は ついに本人宛てに直接、メールを送って注意を促すという行動に出た。
彼女たちの気持ちを考えると、 オナラのことなんて本人に直接言いづらかっただろうし、 でも、やっぱり本人以外の人(例えば上司とかね)を通じて言うのもナンだし、 穏便に済ませるためにもメールという手段を選んだのは 至極当然と言えよう。
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が。
そのメールを送った翌日、ナルシタ君は会社を休んだため メールを送った女子社員たちは 「薬が効きすぎちゃったかしら・・・」と、顔面蒼白となった。
しかし、休んだその翌日。
ナルシタ君は会社に出てくるや、誰もが想像だにしなかった行動に出た。
メール送信元の女性社員が所属する庶務課の課長に対して
「こんな失礼なことを言われるなんて!しかも仕事中にメールでそんなことを! 僕はとても傷つきましたよ!」
と食ってかかったのだ。 (その際、決して「自分はオナラなんかしてない」とは言わなかったらしい。 オナラしたこと自体についてはノーコメントだったという)
庶務課の課長は何のことだかわからずに目を白黒させていたが 事情を聞けば根源はオナラをめぐる騒動だという。 そのバカバカしさに庶務課長も泣きたくなったに違いない。
それでも庶務課長は結局部下の女性社員たちを呼び
「仕事中にそんなことを言われた本人のショックも考えてみろ。 もっと他のやり方があったんじゃないか」
と、叱ったのであった。 おそらくそれはナルシタ君の顔を立てるための演技でもあっただろう。
それで事は収まると事情を知る誰もが思ったのだが、 ナルシタ君の怒りは納まらなかった。
次にナルシタ君が向かったのは労働組合。
組合長に直談判で 「これは人権侵害だ!!」 と言ったのだとか。
結局、双方の課長、部長、労働組合を巻き込んでのオナラ論議が展開され、 ナルシタ君がしょっちゅうオナラをしていたこと、 そして、その件で労働組合にまで駆け込んでいたことは 当然、周囲数キロの社員へ同心円状に広まってしまい、
ナルシタ君のあだ名は「オナラシタ君」というベタなものに変更され、 ついにナルシタ君あらためオナラシタ君は 「こんな会社、ボクはもうやってられません」という言葉と 周囲に強烈な屁の思い出(トラウマ?)を残して退職したのであった・・・。
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屁ごときで会社を辞めることになったこと自体も 考えれば考えるほどバカバカしいというか脱力モノではあるけれど、
素直に「オナラしちゃってごめん」って言えばすんだのに、 つい恥ずかしさから逆ギレし、自滅に至ったナルシタ君に 我々が学ぶところは大きい。
今回、これを聞いた我々が教訓とするべきなのは 「恥ずかしくても、己の行いを認めて一言謝ればすむことがある」ということ、 そして、「オナラはできるだけ人のいないところでするべきだ」という2点なのだと思う。
身をもってそれを教えてくれたナルシタ君。 どこで何をしているかわからないけど、 君の前途に幸あらんことを・・・。
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