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■ 探しものはなんですか
豆ぞうさんが、カーナビの画面とにらめっこしながら “何か”を探していた。
何を探しているの? 映画館?
いや、そんな良い所じゃないんだけどね。
えー、どこどこ?
う〜ん。 どこだろうねえ。
辿り着いたのは、彼の母校であった。 正門が開いていたので、豆ぞうさんは躊躇することなく車で進入。
日曜日の夕方という時間帯の所為か、人影はなかった。 広い校内をゆっくり走りながら 「こっちが中学で、あっちが高校」と案内してくれてたけど、 私は『勝手に入っちゃって(それも車で!)、 誰かに見つかって注意されないかしら』とヒヤヒヤしていた。
恋人を自分の母校に連れて行くなんて、 ちょっとドラマっぽいシチュエーションじゃないの。 ここで僕は青春時代を過ごしたんだよ、みたいな。 わざわざ、というよりは、たまたま近くに来たから、 という感じだったけれど。
小さな頃に泳いだ川。 レトロチックなレストラン。 学生服の豆ぞうさん。
彼の、懐かしき思い出に触れた日。
2005年04月27日(水)
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