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■ 金曜の真昼の星
誰かに『夢は何?』と尋ねられると、私はいつも答えに困った。 人に言えるほどの立派な夢なんてなかったから。
そんな時は、『小さな夢だけどね』と前置きをしてから、 『恋人と満天の星を見上げること』と答えることが多かった。
偽物の星空を見ていて、今更ながらに気がついた。 偽物の星は瞬かないということを。 やはり星は本物でなくては。
ここは、オーロラの映像を映す小さなドームの中。
オーロラを見に行こうか?
もし、「うん。見たいねー」などと軽く返事をしてしまうと 彼は私の知らないうちにフェアバンクス行きのチケットやホテルを 予約しちゃいそう。 私は笑いながら「いや、それはちょっと〜」と返事をした。
それにしても。この日の彼は、心ここにあらずといった感じだった。 原因は彼の部屋の「壊れたドアノブ」の所為。 私はドアノブに敗れました。
2003年01月28日(火)
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