妄言読書日記
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2012年11月20日(火) 『清洲会議』(小)

【三谷幸喜 幻冬舎】

普通の小説だと、2ページくらいで、秀吉が三法師をドヤ顔で連れてきて終了するあの清洲会議だけで一冊書いちゃう、三谷ワールドでした。
『十二人の怒れる男』風に、ずっと会議で終わるかと思ったけど、会議の数日前、諸大名が清洲に集まってきて、会議を有利に運ぶためにあれこれ仕組むところから始まり、後半は会議の場面になる。
わざわざ、毎回「現代語訳」と書いているだけあって、とてもくだけた各々の一人称で語られるのでささっと読める。
イノシシ狩りのどたばたあたりは、いかにも三谷で、映画になった時にどうなるかが楽しみなシーン。
ものすごく、飛躍したキャラ設定というわけでもないけど、各々の新しい魅力が出ているかと。
こんなにちゃんと参謀っぽい官兵衛は意外と初めて見るような。
非常に楽しかったです。



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