妄言読書日記
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2004年06月25日(金) 『後鳥羽伝説殺人事件』(小)

【内田康夫 角川文庫】

内田康夫と山村美沙と西村京太郎は永遠に読まないだろうと、思っていたのですが気が変わりました。
二時間ドラマは見たことないのですが、初浅見光彦です。
著作の膨大さに眩暈がしそうです。

ものすごーく流し読みしてしまいましたが、ミステリとしてはこれといってトリックがあるとも思われず。
王道とも言えるストーリー展開。
犯人もすぐわかります。
ただ、これは私が浅見光彦シリーズだと知っているからかもしれません。
光彦を犯人だと思わせようとミスリードしてるふしがあるので、この本が刊行されて、シリーズと知らずに読んだ人なら惑わされるかも。

なんだか懐かしいくらいの手順。
苦笑せんばかりの、探偵の強引さ。
これぞ、推理小説という感じはします。
犯人がわかると全部わかっちゃうのが、難点ですが。

光彦君は、亜愛一郎系の探偵かな、と思っていたのですが、愛一郎よりは普通の人っぽいです。
もうちょっと特徴が欲しいところ。



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